Kasagi Makoto

笠木誠

株式会社Q 代表取締役塾長 https://kobetsu-q.jp/

現在の仕事についた経緯

大学卒業後、大手の学習塾に就職し、約13年にわたって講師職に従事してきました。
その中で群馬、茨城、山口、長野など転勤を繰り返し、最終的に辿り着いたのが函館だったのですが、もともと北海道出身の私にとって函館の気候や雰囲気は非常に親しみがあるもので、この土地に落ち着きたいと考えるようになりました。
そこで、かねてから抱いていた独立願望も伴って、2010年3月より函館で自身の塾を立ち上げた次第です。

仕事へのこだわり

自分で「面白い」と思えることを取り入れることです。
たとえば、ラーメン店「一蘭」は、お客さんが味に集中できるようカウンターにそれぞれ仕切りを設けており、個別指導塾を運営する私にとって、これはいいアイデアだと思いました。
個別指導塾でブースごとに区切りがあることは実は珍しくはないのですが、少し動くと周囲が見えてしまうような浅い仕切りが主流でした。
そこで私は仕切りに十分な高さを設けることで、なるべく周囲が見えないように工夫し、自分の勉強に集中できるような環境を取り入れたのです。
また、自身の塾を立ち上げて3年後には「速読」を導入したのですが、これも自分で試して非常に面白いと感じ、生徒にもぜひやってもらいたいと思ったためです。
このようにさまざまなプログラムを取り入れてはいますが、まずは自分が「面白い」と思えるかどうかという判断基準は、今も先もブレることはありません。
勉強はどうしても「やらされている」「やらなければいけないから渋々やる」といった面がつきまといますから、生徒達にはなるべく自発性を持たせたいというのが私の考えです。
そして、その状態に持っていくためにはやはり「面白さ」が欠かせないなのではないかと思っています。

今後の目標

先々のことまで詳細には考えていないのですが、今まで通り面白さに基準を置きつつも、そのときどきの生徒や保護者様のニーズに合わせて縦横無尽に変化できる塾でありたいと思っています。
そして、その探求は講師を務めている限り続いていくのでしょう。
よりよい指導法を追及する上では、新しいスタイルを取り入れるだけでなく、ほんの些細な変化が良い成果を導く場合もあります。
今後は顕在的なニーズだけでなく、本人でも気づけていないような潜在的なニーズまで模索できれば理想的ですね。
一方で、学習塾は少子化の影響をまともに受ける業界であり、実際に経営不振に陥る同業者も非常に増加しています。
いわば「沈没する船」に乗っている私達の未来は決して明るいとは言えませんし、ここからいかに舵をきっていくかが最大の課題です。
私としては、ただの「勉強」という枠を飛び越えて、生徒達や保護者様の求めているものを模索・実現することで、たとえ生徒数が減っても求め続けられる学習塾でありたいと思っています。

若者へのメッセージ

今後就職される皆さんにおいては「やりたいこと」や「好きなこと」は十分重視された上で職探しに臨まれていることと思います。
ただ、それと同じくらい重視してほしいのが、自分の得意とすることです。
人には必ず「これならできる」といった得意な分野がありますから、せっかくならばその点を突き詰めていかなければもったいないと私は思うのです。
まずは自分は何が得意かを真剣に考えて、見極めてみてください。
そして、自分の「やりたい」「好き」という気持ちとうまくマッチングしたところで就職活動を進めていかれると、良い結果が出るのではないかと思います。