Kataoka Tasuku

片岡 奨

株式会社Embedded Blue 代表取締役 https://embeddedblue.com/

略歴

青山学院大学教育人間科学部心理学科卒業。
新卒で野村證券株式会社へ入社。富裕層・法人顧客の新規開拓、金融コンサルティング営業に3年半従事。成績優秀者として海外修練制度に選抜され、東南アジアでアートとビジネスをテーマに活動。
帰国後、イノベーション推進部署にて資産管理アプリ事業を企画/PdMとして立ち上げる。戦略子会社N-Villageに転籍し、次世代金融のR&D、新規事業立案を担当。退職まで並行してアート関連の企画調査に従事。

22022年に独立、株式会社Embedded Blueを設立。アートとクリエイティブ制作を中心に事業を開始。ビジネス開発・クリエイティブスタジオ機能を有したアーティスト支援、作家から直通委託を受け、お客様に対して背景や価値の伝達を対面で行う作品販売、展示企画のプロジェクトマネジメント、企画開催資金調達などの事業を展開している。

現在の仕事についた経緯

自分自身のバックグラウンドそのものが大きく関わっています。生まれ育ちと、社会人経験はある意味真逆でした。編集者/アートディレクターとフォトグラファーの両親の元に生まれ、周囲にもアーティスティックな人が多かった幼少期〜学生時代。野村證券への入社とともに歩み始めたビジネスの世界。金融なんて当時の自分とは限りなく縁遠いものでした。
かけ離れた2点の間に思考を持つ自分は両方の世界を見た上で、色々考えさせられることがありました。
金融資本市場で仕事をしてきた自分にとって特にアートやものづくりの現場における“価値とお金”については課題感や構造的な不合理を強く感じました。
多くの違和感に苛まれながら取ってきたバランスと、両者を掛け合わせることで創り出される価値。そこに自分にしかできないことがあると使命を感じました。自分は2つの業界を跨いだハイブリッドだと思っています。まだまだ模索中の部分もありますが、ここに新しい道を創るべく株式会社Embedded Blueを創業しました。

仕事へのこだわり

社会人経験の中で様々な職種・立場を経験しましたがずっと、想いのある仕事をしたいと考えてきました。
社名にもあるEmbeddedという単語は“アーティストの思想や背景、考えや想いが作品に宿る・込められる様子”を表現するものとして掲げています。
内面から湧き出る「何かしたい、なんとかしたい」といったような渇望に近い動機やモチベーションに心からの敬意を払い、何よりも大事にしたいと思っています。
なので、自分に正直に。そういうものが起点になっているものこそ、多くの人を感動させたり、社会にインパクトを与えるのだと信じています。
そんなオーラやマインドを持った人と一緒に働いていたいですし、まず自分自身が嘘偽りなくそうであろうと。これはビジネスにもアートにも通ずるものだと思っています。作家さんと仕事をしていて日々楽しく、情熱を持って働けているのは、苦しみや痛みすらも超えて作品を世に生み出していく作家の生き様に同じものを見ているからなのかもしれません。いつどんな時も自分も彼らと同じように、ビジネスというフィールドで自分の作品と言える、多くの人に幸せや自由を与える仕事をしていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

真摯に向き合い、真っ当にやる。素直に強く、前に進む。
シンプルでいいのだと思います。
きれいごとと言われるかもしれませんが、年齢を重ねるときれいごとを言える人は少なくなっていきます。笑われることもあるかもしれませんが、ピュアな気持ちで物事に立ち向かえることは強靭な武器です。
人間は基本的にバイアスまみれで多くの先入観を持って生きています。意識しないとどんどん型にはまっていきます。意識していても、澄んだ目で世界を見続けることは難しいです。正直、若者に教わることの方が多いというのが真実だったりします。
心の赴く先に自分の幸せな未来があるはずなので、そこで周囲の人たちの幸せが同時に実現できる方法を、前提や観念に囚われずに考え、行動し、実現する。それだけだと思います。