Kato Eiji

加藤 英治

株式会社ベストスマイル 代表取締役 https://best-smile.co.jp/

略歴

小・中・高と野球部主将。
平成元年4月、高卒で不動産会社である株式会社リクルートコスモス(当時)に入社。主に営業部に属し、月間契約数21件の記録を達成。
平成6年10月、株式会社和幸開発(のちにゼファーに社名変更)に転職後、不動産分譲事業の責任者として、常務執行役員及び販売子会社ゼファーランコムの代表取締役を兼務。
恩師と共に設立わずか6年で株式店頭公開。10年で一部上場を経験する。

現在の仕事についた経緯

高校3年生最後の夏大会で負けた翌朝に、進路指導の先生に呼び出され、大量の求人票の中から1日で選んだ会社がリクルートコスモスでした。初めて聞いた社名で何をやる会社かも知らず、パンフレットの見出しに書いてあった、“年齢も学歴も経験も性別も関係ない。やりたい人に仕事は任せる!”というコメントに惹かれ応募を決意。
たまたま採用された会社が不動産会社だったという程度でしたが、そこで優秀な同僚、先輩、上司に出会い、その繋がりだけで現在に至っています。よって、時の流れに身を任せていたら不動産業だったという事になりますね。昨日まで坊主頭で野球しかやっていなかった高校生が1日で会社を選ぶのにポリシーなんか有る訳ないですよね。

仕事へのこだわり

若いときは、同じ仕事をしている中では常にトップでありたい、相手が誰でも負けたくないという気持ちが強かったですね。でも自ら営業に異動願を出してから半年間も契約が取れなかった時、「自分のやり方は間違っているのではないか?」と思い、これっぽちの価値もないプライドを捨て、結果を出している同僚、先輩にどんな営業をしているのかを聞いて回りました。
その結果、気付いたことは自分は売りたい気持ちが強すぎて商品の説明をするばかり。お客様の気持ちを考えていないし、知ろうともしていないということでした。これに気づいただけで半年間1件も売れなかった営業マンが、月に21件も売れる営業マンに変身したのです。

その時から、成約に結びつかないお客様でも私と過ごした時間を無駄にして欲しくないと考え、お客様ごとの資料を作成しました。お客様のご不安やご不明な点を細かくお聞きし、専門家としての考え方をお伝えするというスタイルで接していたら、いつの間にかお客様からの相談や紹介がどんどん増えていきました。
メリットはあとで気付いても損はしないので、まずはデメリットをしっかりお伝えし、それに対しての対策をご説明すれば十分だと思います。メリットばかり主張してデメリットは隠そうとする営業マンが未だに多い気がしますが、給料は会社からではなく、お客様にご購入いただいた売上から会社を経由して出ているのです。よって、見るべきは社内ではなくお客様だということです。お客様に評価されてこそ会社の業績も上がるということですね。
会社設立から15年、今もそのスタイルを貫き、人脈と紹介だけで黒字を継続できています。

今はこれまでお客様に喜ばれてきた商品を継続的に妥当な価格で提供できるようにすること、お客様・お取引各社が困っていることを解決できるように、私の優秀な仲間をつなぎながら、弊社の愉快なスタッフと共に最高の笑顔で一緒に時を過ごしたいと思っております。

若者へのメッセージ

好きなことをやってお客様に感謝されて、たくさん給料をもらえたら幸せですよね。そんな会社、仕事に出逢えた方はどれくらいいるのでしょうか?
サラリーマンでいる以上、好きな仕事だけは出来ないですし、嫌な仕事もしなければなりません。こんなやり方おかしい!と思っても会社の指示に嫌々従うこともあるでしょう。
現実は好きな(楽な)仕事は給料が安く、嫌な(大変な)仕事は給料が高いというケースの方が多いのではないでしょうか。

仕事で悩んでいる若者から私に相談があったときに必ず投げかける質問があります。それは「サラリーマンは何故出世すべきか?」です。給料が上がり生活水準が上がる、社会的地位や名誉が得られる、社内の勝ち組になれるという回答がほとんどですが、それは人それぞれが何を大切にしたいのかによって答えが変わるので、何が正解という話ではないと思います。

私は、社内の間違ったことを正す、お客様に評価される商品を作り出す、その両立を実行する為には偉くなって決裁権を持たないと出来ないので、出世する必要があると考えています。

人生は平等ではありません。チャンスをたくさん与えられる人もいれば少ししか与えられない人もいます。でも一度もチャンスが無かった人はいません。数少ない目の前のチャンスを掴めるかどうかは、その時の為に努力を継続したかで決まるのです。
上手くいかない、思い通りにならないからと不貞腐れたり下を向いていても問題は解決しません。失敗した過去は消えませんから、失敗した後の今、何がベストなのかを前向きに考え、再度チャレンジして下さい。
エラーしたことを考え続けたら、足が動かなくなりまたエラーします。迷ったら前に出るんです。あとは打って取り返すだけですね。
1点を取られたら2点を取る、10点を取られたら11点を取る。自分で諦めなければ負けはなく、引き分け以上のゲームが出来ますよ。