早稲田大学第一文学部卒業後、2008年に株式会社キーエンスへ入社。
国内トップクラスの成績を残し、同期内最速で責任者へ昇格の内示を受ける。
2014年より、国内大手M&A仲介を手掛ける企業へ入社し、入社2年半での全社MVP獲得、個人としてもトップクラスの営業成績を挙げ続け、2019年には、当時最速となる部長職へ昇格を果たす。
在籍中は、主に譲受企業の担当として、顧客に最適なマッチング、候補先の提案を続け、そのノウハウを組織へ浸透させる。
その後、PMI支援に特化した株式会社日本PMIコンサルティングの取締役に就任。 2022年、Byside株式会社を設立し、代表取締役に就任。
略歴
現在の仕事についた経緯
新卒時代は製造業向けのFA機器を販売する企業に入社しました。営業のいろはを学び、ゆくゆくは自身も起業して経営者となるべく日々邁進していましたが、そもそも経営知識が皆無であったため、経営者と直に話すことのできる企業への転職を検討しました。
その後、前職にてM&A仲介事業へ携わり、8年の勤務の後、新しい中堅中小企業向けのM&Aの形を創造する為、2022年に独立をしました。
仕事へのこだわり
キーエンス時代には、誰よりも効率的に営業活動を実施する為のルーティンを確立することの必要性を学び、日々、毎回の面談ごとにも改善点を見つけ、同じ失敗を繰り返さない様にすることを意識していました。前職では、M&A業務に携わり、「自己否定」の大切さを学び、どうすれば対面の経営者からの信頼を得られるか、を常に考えながら成長してきました。
M&Aは多くの人間の利害関係者が絡む、譲渡企業、譲受企業のどちらにとっても非常に大きな経営判断となる事柄です。そんな大切な決断を迫る際に、たかが30歳前後の若造に盲目に任せる人は、皆無です。
M&A新人時代に数多くの失敗を経験した後、私はそこに気づき、自身だけでは役不足であることを痛感しました。そして、心の底から自己否定をした時、初めて「誰かを頼る」ことは悪いことではないと、本質的にわかったのです。
・自分だけでは知識不足であれば、社内で誰よりも経験豊富な公認会計士を面談に同席させる
・M&Aプレイヤーとしての経験値に不安を持たれているようであれば役員や上席を連れていく
結果として、自身の未熟さを他の人にカバーしてもらっているだけですが、相対する顧客に対しては「コイツは、社内の偉い人、課題解決に適切な人間をアサインできる人間なんだな」という印象を植え付けることが出来るようになり、面白い様に成果があがっていきました。
今でも前述の2回の新人時代に得たその感覚は私の根幹にあり、「社長であっても、誰かに頼る必要があれば、いくらでも頭を下げる」「知らないことがあったり、失敗しても、同じ過ちを繰り返さない様に改善すればいい」と考え、日々成長を実感しています。
若者へのメッセージ
初めて働く、起業するという時には、全員が新人です。
また、全ての業界の内部や、働き方を知っている人など、世の中に存在しません。故に、いくら効率化や、マニュアル等が溢れた時代でも、恐れずに人を頼り、その人達の知見を聞く、ということを実践してほしいな、と思っています。
新人時代も1年もすれば終わります。段々と周囲に聞くことが憚られる様に感じても、関係ありません。同じことを何度も聞いたり、全く同じ質の失敗を繰り返したりするのは愚の骨頂ですが、初見でわからないことは「わからない」でいいのです。日々、改善していけば、いつの間にか周囲の誰よりも、高みに到達している筈です。