Kawai Seigi

川井盛義

株式会社LIM 代表取締役 https://lim-gym.jp/

略歴

日本製菓調理師専門学校卒業。フランス料理を5年間経験し、料理長就任。
その後、RIZAP株式会社へ転職し、入社半年でエリア売上1位を記録。
2015年、独立。
2019年に株式会社LIMを設立。現在は4つのパーソナルジムを経営中。

現在の仕事についた経緯

株式会社LIMを設立した背景は2つあります。
1つは、パーソナルトレーナーは誰でもなれるというハードルの低さから、昨今パーソナルジムが乱立されており、まともなトレーナーが少なく、迷えるダイエッターが多いと感じました。自分で会社を立ち上げ、優秀なトレーナーを育成することで、1人でも多くのダイエッターを救えると思いました。
2つ目は、パーソナルジムのハードルを下げたいという思いがありました。ダイエットをするなら、パーソナルジムに行くのがベストだと思いますが、値段が高いので誰でも利用できるものではありません。価格を下げる事ができれば、より多くの人に利用してもらえることができると思い、仕組み作りから考えました。
今では多くの会員様から支持され、継続率90%の人気ジムとしてやっていけています。

仕事へのこだわり

仕事のこだわりとしては「スピード」です。「スピード」を養う為には、「経験」が必要で、「経験」を養うには、「量」が必要だと考えています。
中学2年生に身体を鍛えることに目覚め、毎日22時から深夜2時の4時間、ランニング+筋トレを高校卒業するまで欠かさず行い続けていました。専門学校から料理の道に入り、月400時間料理をする生活を送っていたので、5年間はトレーニングが全くできず身体はみるみる細くなり、そんな自分が好きになれませんでした。
ある日、パーソナルトレーナーという職業を知り、「筋トレが仕事になるなんて夢の職業ではないか!」と思い、当時料理長をしていましたが、すぐに転職しました。筋トレ経験があり、探求心旺盛なのもあり、すぐにトレーナーデビューできました。料理経験があったのも活き、業績も入社すぐでトップ争いできるくらい好調だったので、1年程で独立しました。
独立後も順調で年々売上は上がっていたので、法人設立し1年で3店舗増やす事ができました。すぐに役立つかは分かりませんが、人生において無駄なことは無いと思います。僕の場合は、学生時代の筋トレと、料理人の経験がパーソナルトレーナーに活き、料理長の経験が独立に活きました。コロナの影響もあって今年は新規出店できていませんが、これからどんどん店舗を増やしていきたいと思います。

若者へのメッセージ

圧倒的な「量(時間)」から、「質」と「経験」は生まれ、そしてそれが「結果(自信)」に繋がります。今の若者は「効率」と「空気」を気にし過ぎだと思います。人生に省エネ過ぎる印象です。もちろん、ただガムシャラにすれば良いという訳ではありません。効率的な方法を見つけたと思ったら、思い切って時間を投下するべきです。もしそれが間違えていたとしても、いつかきっと役立つ時がきます。そして、周りの目(空気)も気にしなくていいです。一生関わらないような周りなんかに、どう思われてもどうでもよくないですか?自分さえ持っていれば何の問題もありません。選択に時間をかけ過ぎてる方がもったいないです。
「失敗は経験の元」とありますが、本当にその通りだと思います。「とりあえずやってみる。ダメなら変えればいい。その経験もいつか活きるから。」そんな風に僕は考えています。
そして最後に、「時間(今)」を大切にしてください。若いうちは「時間」は無限に思えるかもしれませんが、若いうちの時間は短いです。若いからできること・許されることはたくさんあります。特に20代はできるだけたくさん失敗を経験した方が良いです。失敗しておけば、同じ失敗は防げるからです。その為にも、早く決断し、たくさん経験を積んで、失敗の引き出しを蓄えましょう。失敗を知れば勝率は上がります。困ったときに役立つのは失敗の経験です。成功は結果論です。成功はタイミングなので、あまり良い経験になりません。
と、さんざん偉そうに言ってきましたが、人それぞれ生きる意味(目的)は違いますし、のんびり生きたい人はそれで良いと思います。仕事人間になりたい人だけ参考にしてくださいね。