Kawanago Terutaka

川中子 輝昂

株式会社LINGs 代表取締役 http://lings.co.jp/

現在の仕事についた経緯

明治大学附属明治高等学校を中退後、鳶職として独立し、16歳から19歳まで従事していました。
業績は上々で何の不満もない毎日でしたが、当時お世話になっていた弁護士の先生から「お前って視野が狭いよね」と指摘されたことを機に、上昇志向が芽生え、その方のアドバイスもあって、高卒認定を取得後、早稲田大学へ入学。
さまざまな仲間達の出会いを通じて視野が広がり、なおかつ自身の可能性が広がったという確かな実感がありました。しかし、あのとき弁護士先生の指摘がなければ、私に今のような未来はなかったでしょう。
そこで、かつての私のように「やる気はあるけれど、何をしたらいいかわからない」と悩む若者達にも同じような体験をしてもらい、彼らの可能性を広げていきたいと思ったことが創業のきっかけです。
また、私自身が起業および事業運営を通じて、自身の可能性を飛躍的に広げられたという実感があったため、弊社では20代の若い世代を中心にビジネスモデルやノウハウをお伝えしながら、起業家・事業家を育成・輩出することを主軸事業として行っています。

仕事へのこだわり

常に意識していることは、大きく分けると2つあります。

1つ目は、コミットすることです。
最もわかりやすいもので言うと、お客様との約束を果たし、結果に責任を持つということになりますが、自分でやると決めたことは最後までやり遂げるという意味で、自分との約束にコミットすることも重きを置いています。
2つ目は、私の座右の銘でもありますが、「ピンチはチャンス」です。
逆境のときこそ、捉え方や切り返し方でチャンスに変えやすいものだと考えています。
ですから、ピンチが到来した際でもうろたえるのではなく、いかにチャンスに変えられるかという風に発想を切り替えるよう意識しています。

今後の目標

弊社では詳細な10ヶ年計画があるのですが、そのゴールは、若者同士の会話で「起業したいんだよね」「じゃあLINGsに行きなよ!」という会話が当たり前のように展開される未来です。
“若者×起業したい”、“若者×可能性を広げたい”というコピーから株式会社LINGsが第一想起されるよう邁進していく所存ですが、そのためには2つの軸が必要と考えています。

1つ目は、直近の10年間で20代を中心とした若者世代において、グループ社長を社内・社外合わせて1000人輩出することです。
2つ目は、何かしらの業界でトップ企業になることです。
上記の2点が揃えば、若者に影響力を及ぼせる会社として十分な実績・信頼度の獲得に繋がると考えています。

組織の規模が大きくなるにつれて、創業の背景や会社にかける思い、理念などが1人1人の社員にまで浸透しづらくなっていることが現在の課題です。週報やSNSを活用しての配信、3カ月に1度の定例会などを通じて会社のビジョンや方向性を直接伝える機会を設け、幹部陣においても、社員に目的意識を伝えられるよう教育を施すなど、あらゆる工夫を行っています。

若者へのメッセージ

私もまだ20代の若輩者ですが、20代のうちに自分自身との約束および周囲との約束をしっかりと果たし、信頼貯金を積み上げていくことで、30代・40代になったときにより大きく羽ばたけるのではと考えています。
誰しも学生から社会人になったばかりの頃はギャップを感じると思いますが、そこで逃げ出すのではなく「ピンチはチャンス」と捉え、ファイティングポーズを取って、自分自身と向き合っていくことがなにより重要です。
たとえ目の前に壁が現れたとしても、それは自分に乗り越えられる力があるから現れた壁だと発想を転換すれば、着実に上っていけるのではないでしょうか。
今、目の前のことをしっかりとやりきって、より充実した30代・40代を過ごしましょう!