Kitajima Hironobu

北島広宣

Owl Plus Partners 株式会社 代表取締役社長 https://www.owlpartners.co.jp/

略歴

新卒で家業の印刷会社を継ぐ予定により某中堅印刷会社に入社。入社後、某大手国内代理店に在籍。
2001年 ヘッドハンティングで国内大手代理店と外資系代理店の合弁会社に入社。国内のエージェンシースキルを学ぶ。
2006年 合弁が発展的解消となり両社からヘッドハンティングされるも国内大手広告代理店に転職。主に海外クライアント担当で併せて14年在籍。
2009年 外資系大手エージェンシーグループの基幹エージェンシーの日本法人エージェンシーからヘッドハンティングされ転職。入社3年後にMD昇進。Global、Regionとの関係を構築し海外のビジネスモデルを海外TOPマネージメントレベルのパートナーと協働することで海外のマネージメントスキルを磨き習得する。
2019年にGroup会社の再編がありデジタルエージェンシーと合併し新会社設立。初代CEO就任。10年弱会社の経営者としてofficeをリード。就任前から就任後で利益を倍増させる。
2022年 独立し日本マーケットに適したBranding x Digital会社を設立。
現在は日本マーケットを中心に国内外のクライアントからの依頼にたいして和魂洋才を融合させたBrandingを中心としたデジタルマーケティングでマーケティングサポートを行っている。

現在の仕事についた経緯

急速なデジタルの進歩に合わせてデジタルマーケティングは企業にとって不可欠になりました。我々の想像を超えたテクノロジーやAIの進歩は目覚ましいものがあります。先んじてデジタルマーケティングを推進している欧米はトップダウン型の組織構造なので効率を重視する傾向にあります。 
一方で、日本ではマーケティングのToolと捉える企業が多いとも感じます。これは日本文化、会社風土、日本人のインサイト、ボトムアップ型の会社組織など多くの要因からなりたっているものだと思います。“モノ作り”(良いものを作ると売れるから脱却できない企業)が多いのも事実です。デジタル社会では生活者のまわりに情報があふれており“モノ作り”から“コト作り”(Brandと生活者の間に強い絆を創ること)が必須です。競合との差別化、企業の持つ資産をいかに生活者に届けるかが成長のカギです。これは欧米型のような効率重視ではなく効果重視で経営戦略を立てるという事にもつながります。そのうえで社員の幸せややる気をもたらすような“ひと”を大切にすることを日系企業は目指さなければならないと私は感じます。
私は日本企業の素晴らしさを(技術や開発能力、アイデア発想など)今一度この時代だからこそ世界に示したいと強く願っています。欧米型がすべて正しいとは思いません。野心をもってチャレンジしていく。そうした企業様の成長促進と生活者との絆づくりの一助になるため、Owl Plus Partners 株式会社を設立しました。

仕事へのこだわり

私は長年コミュニケーション作りに携わってきました。我々のアイデアで生活者の皆さんが笑顔になる。家族や友人など人と人がつながっていく。素晴らしい仕事だと誇りを持っています。様々なカテゴリーの企業様はそれぞれ全く違った課題をお持ちです。それが解決できたとき、また課題が残ったとき、お叱りを受けたり、お褒めいただいたりととても感情を揺さぶられることも経験してきました。
デジタル社会になってコミュニケーション手法が産業革命以上の変革がおきている今こそ、我々の使命は大きくなっています。企業(Brand)と人がWinWinであること。
先人から受け継いだ言葉で「私たちは広告を作っているのではない。カルチャーを作っているんだ」ということを今まさに実感しています。文化を作るためには私たち自身がより多くのスキルを持ち合わせなければなりません。カルチャーを作って人を幸せにする。企業の成長や成功に貢献する。私がこだわり続けていることです。
それには企業様に変わらなければいけませんとお伝えする前に私たち自身が変わっていく必要があります。私は広告代理店ではありません。変革を起こす企業人として私の経験をこれからの人たちにつなげていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

皆さんはご自身が3年後、5年後、10年後どうなっていますか?考えてみてください。
なぜなら世界が、自分の周りが10年後にどうなってるか、今の時代はだれも答えを出せないからです。これまでは会社や先輩が導いてくれることもありました。それは成功体験や経験に裏付けられています。残念ながらその会社も先輩方も誰も経験していないことが仕事でも生活でも起きています。デジタル変革は確かに人々の生活や企業の考え方を変えました。でもそれは人間が作っているもの、考えているものです。AIはもっと進化していくでしょう。でもAIは人間を超えられません。それを扱うのは人間だからです。どんな時代でも、そして今の時代だからこそ皆さんに経験してほしいのはデジタルの中ではなくリアルな人との繋がりです。残念ながら人と人のつながりがリモートワークで薄れてしまいました。皆さんはデジタルが当たり前のなかで育ってきた人たちです。SNSの中に隠れず、それを会社や先輩に教える、勇気を持ってほしいと思います。会社も先輩方も聞く耳を持つ人たちが必ず何人かいるはずです。
会社や先輩方の意識を変えることは難しいですが、皆さんのアイデアや考え方は会社の成長に貢献できる武器です。皆さんのデジタルリテラシーを是非会社にわけてください。勇気をもってリアルの世界で存在感を示してください。
最初の質問に戻ります。
皆さんはご自身が3年後、5年後、10年後自分がどうなっていますか?
自己分析をすることは自分の成長に役に立つと思います。これからの10年は間違いなく皆さんが主役です。ワクワクしますね。
人を大切にする。そんな皆さんを応援しています。