Kusano Daigo

草野 大悟

株式会社パテントインベストメント 代表取締役 http://patentinvestment.jp/

略歴

上智大学理工学部・同大学院卒業。富士ゼロックス株式会社入社、知的財産部配属。株式会社パテントインベストメント設立、知財コンサル、災害・遭難対策用ドローン通信システムの研究開発、知財映画の製作。

現在の仕事についた経緯

大学院生の頃までは研究開発職を目指していましたが、富士ゼロックス株式会社からの採用募集のメールでたまたま知財のことを知りました。それで応募してみたところ運良く内定をいただくことができ、知財の仕事をすることになりました。知財の仕事が思いの外自分に合っていて、更には自分で知財を駆使して何かをしてみたいと考えるようになり、起業をして今に至ります。
今では富士ゼロックス時代にはしてこなかったような、それこそ自ら災害・遭難対策用のドローン通信システムの発明をして特許を取得したりプロダクトを作ったりしており、知財を題材にした史上初の映画の制作という新しいことにも挑戦しています。

仕事へのこだわり

以下の3点にこだわっています。

①スケールの大きなことを目指す
②社会意義を重視する
③独自性の高いことをする

①常に事業をスケールさせることを考えています。もちろん目の前のことを地道に行うことは必要なのですが、より広い視点、高い視点で考えることを常に心がけています。スケールの大きなことを目指した方が、やりがいや達成感が大きいですし、事業に関わっていただける人達にも恩返しができます。今取り組んでいる知財の映画・教育・コンサルの事業も災害・遭難対策用のドローン通信システムの事業もスケールさせ、グローバルに大きく展開することを目指しています。

② ①とも関係しますが、世の中の重要な課題、根本的な課題を解決する事業に取組む方が、やりがいや達成感がありますし、より多くの人を巻き込むことができます。もちろんお金を稼いでいい暮らしをするために仕事に打ち込むこともいいと思いますが、個人的には私利私欲だけではそこまで仕事に打ち込めないので社会意義を重視しています。
知財の映画・教育・コンサルの事業では、知財を活性化させることによる経済発展を促進したいですし、災害・遭難対策用のドローン通信システムの事業では、災害・遭難といった深刻な問題に対処できるソリューションを作り上げたいです。

③コモディティ化やボーダーレス化などが進む今の世の中では、独自の価値を創造し、提供することが非常に重要だと思います。また、独自性の高いことをすることで他社とあまり競合しなくていいというメリットもあります。なるべく競争をしない戦略を取った方が価格競争などに巻き込まれないと考えているためです。

若者へのメッセージ

働き方や仕事の分野などは、本当に沢山の選択肢がありますし、そのほとんどをまだ認識できていない可能性も大いにあると思います。私の場合はちょっと前までは全く想像していなかったことをしていたりします。まさか映画のプロデューサーをしているなんて1年前は夢にも思っていませんでした(笑)。ですので、頭の中にあることだけで考えるよりも、まだまだ知らない多くのことを知っていき、自分の仕事のスタイルを徐々に確立していくと良いかと思います。最初から自分が本当にやりたいと思える仕事や理想の仕事のスタイルに巡り合えることはほとんどないかと思います。
思いがけないところにチャンスがあったりしますので、興味が沸いたことには軽いノリでもいいので飛びついてみるといいと思います。おそらく私もまた1年後には今では全く想像できないことをしている気がします(笑)。
最初からこれがいいとか、これはダメだとか決め切らずに、全く興味ないことでも苦手なことでも何でもいいので、幅広い視点で可能性を模索することをお勧めします。色んな人の話を聞いたり、色んなことをやってみたり、色々とトライしてみると面白いと思います。