Kusuba Masako

楠葉正子

株式会社エポックモア 代表取締役社長 http://www.epoquemoi.jp/

現在の仕事についた経緯

弊社はもともと市民病院の看護師であった山内紀枝によって創業され、当初はオリジナルブランドの女性用体型補正ファンデーションインナーの販売事業を行なっていました。
私は当時、約7,000人の従業員を抱える両備バス株式会社に勤め、人事部教育課のガイドコーチとして約1,200のガイドの指導にあたっていましたが、平成2年、体型補正インナーの顧客の1人としてエポックモアに出会いました。
同社のインナーが本当に快適であり、痩身にも効果的であったこと、そして何よりも「健康体でなくては美の創造は実現されない」という山内の考え方や、今までに出会ったことのないような人柄に魅了され、親交を深めていきました。そこで山内が経営のイロハを学び、エポックモアのコンサルも担当していたという恩師、木原秀成先生との出会いを得て「運命創造学」を学び始めたのですが、私自身が教育業に従事していたこともあって、先生から「先の時代において、女性が自立した人生を歩むための教育事業に携わらないか」とお声掛けを頂き、平成6年に両備バス株式会社を退社した後、エポックモアに入社、取締役に就任しました。
それまで体型補正ファンデーションの販売をメインとしてきたエポックモアでしたが、木原先生の「30年後はもうモノを売る時代ではなくなる」との教えから、今後は女性の人生設計カリキュラムの普及を主軸としながら、時代に応じて必要とされる商材を取り入れていく方向へ舵を切り、私自身は2020年より代表の座に就任しました。

仕事へのこだわり

木原先生から「今日が人生最後の日と思いなさい」という言葉を頂いた日から、意識して日々を積み重ねてきました。
先生からは高尚なこともたくさん習ったはずなのですが、私の中に命があって、日々があってこそ、人生のドラマがあると考えると、やはりこの言葉は究極的な響きがあると感じます。
運命創造学においては、今後、江戸末期から明治時代にかけての大変革のような激動の時代が訪れるとされており、そのためには四角四面な考え方ではなく、ある程度ファジーな精神状態が必要とされます。しかし毎日をいい加減に生きるわけにはいかないといったときに「今日が人生最後の日」と考え、日々を精一杯生きることは、人生において芯を持つ上で非常に有用だと考えています。
したがって、今日できることは今日中に終わらせたり、思ったことはすぐにアクションに起こしたりという風に常に努めています。

今後の目標

女性には「生み出す力」が備わっており、女性の人生設計に関する教育を行うことが社会貢献に繋がるというのが弊社の考え方です。よって、今後も女性に焦点を当てた教育事業に注力していくことには変わりありません。
しかし現状のままではZ世代と呼ばれる方々と乖離が生じてくる一方かと思いますので、その点をカバーするためにも、インフルエンサーに外部講師を依頼したり、SNSを駆使したマーケティングを行ったりなど、とにかく若い世代の方に弊社の存在や考え方を認知して頂けるような活動に努めていく所存です。
この激動の時代や、情報過多の社会において自立した人生を求められる若い世代の方々は、私達が考えている以上に、不安定な精神状況に陥ることと思います。そんな中で、私達が提供する人生設計の教育と、生涯ご一緒できるコミュニティの場は、必ずや若い世代の方にもお役に立てるものと信じています。

若者へのメッセージ

とにかくインスピレーションを大切にし、自分に合うか合わないかを判断しながら、まずは臆することなく、さまざまなことに挑戦して頂くことが非常に大事なのではないかと思います。
失敗や成功も含めて、経験したことはすべて自分の教科書になってくれますので、最初から完璧を目指すのではなく、あらゆるチャンスを掴みながら経験を積んでいってください。
この多様性の時代においては、物事を決断するにもエネルギーを消耗すると思いますが、多様性の波を逆手に取れれば、あらゆるチャレンジが許容される時代でもあると思います。