Kuwai Taro

桑井 太郎

医療法人社団 創青会 理事長 https://www.souseikai-med.com/

略歴

杏林大学医学部を卒業後、救命救急センターと形成外科にて研修。その後は総合診療科にて消化器内科を中心に内科トレーニングを研鑽し、2010年に代々木上原にて「あおい内科」開業。2020年に東急大井町線上野毛駅に「あおい皮膚科-駅ナカ上野毛-」開院。2022年4月に日本初の駅プラットホームに「あおいクリニック‐駅ホーム西国分寺‐」を開院し、今に至る。

現在の仕事についた経緯

元来自然科学の分野に興味があり、観察することや原理原則を考えることが好きだったように思います。その中で、人とコミュニケーションをとることが好きで、また一生に渡り学びを行うことと仕事が直結することを主体に考え、医学という道を目指しました。
さらに大学1年生時の解剖授業で「この身体の中で円滑に生きていくシステムが行われていることへの驚き」がより医学への関心を高める機会になったと思います。医学部はある意味、職業訓練学校ですので、実践編として仕事を始めることになったという経緯になります。

仕事へのこだわり

1つ目は「聞くこと」の重要性です。仕事はチームでやらなければ成り立ちません。職種や職位職責の違いはあっても人としての敬意を持って仕事にかかわらなければ質の良い仕事はできないと感じています。そのためには人の話をよく聞くことが最初の一歩であると思います。さらにそれは診察をする患者さんとの接し方においても変わらないことであると思います。また仕事内部でのスタッフとのコミュニケーションも同じだと思っています。
2つ目に心掛けていることは、「課題」をどこまで要素に分解できるかです。目の前に提示された問題をできる限りシンプルなところまで分解して問題点を明確にし、さらにその要素を再構築することで解決策を理論構築することを心掛けています。これは診療の面でも、また医療にかかわるビジネスの時にも重要な思考方法であると思っています。この2点に意識を置きながら、医師として診療にかかわる時も、医療法人の運営に理事長としてかかわる時も、仕事と向き合っています。

若者へのメッセージ

仕事にかかわる時に自分自身の原動力になるのは間違いなく「熱」であると思っています。その熱を持ち続けるためには大きな「熱量」が自分に内在していなければなりません。その源泉は人生の大きな目標があることで生まれてきます。
でもその人生の目標は「棚から牡丹餅」のように落ちてくるものではありません。日々、目の前にある課題に真剣に取り組むことで結果的に目標が見えてくるものだと思っています。
さらに意外なことに自分が苦手だと思っていたものや、最初は好きでなかったものが自分に向いていることに気づくこともあります。経験が浅い時は自分で仕事の取捨選択をするのではなく、与えられた仕事には「NO」を言わずに真剣に取り組める人にしか本当の目標が見えることはないと思います。そして、その目標に出会ったときには自ずと「熱い熱」をもって取り組むことになってしまうのではないかと思います。