Maeno Hiroyuki

前野博之

一般社団法人 栄養睡眠カウンセラー協会 代表理事 https://www.nutrition-sleep.net/

略歴

1967年生まれ、大阪府出身。1990年、金沢美術工芸大学を卒業後、パナソニック株式会社に入社する。その後RISE HEALTH DESIGNを立ち上げ、日本全国で栄養に関する講演を2500回以上行い、延べ20万人以上を動員。2022年1月に一般社団法人栄養睡眠カウンセラー協会を設立し、現在に至る。
著書『成功する人ほどよく寝ている』(講談社)は発売1か月で重版決定。

現在の仕事についた経緯

大学卒業後、大手電機メーカーに就職した頃は正にバブル絶頂期、深夜残業は当たり前という風潮の中で、毎日4~5時間睡眠を続けた結果、睡眠不足とストレスで不整脈とめまいを発症し、健康の大切さを身に染みて感じました。
その後、栄養の専門資格を取得後に独立し、多くの方にカウンセリングを行う中で「栄養素を摂取しても睡眠の質が低いと活用されず、また、睡眠の改善には栄養素の摂取が必要なため、栄養と睡眠を同時に改善することが最も重要である」という独自の「睡眠改善メソッド」を構築するに至りました。この知識を一人でも多くの方に伝えるべく、栄養と睡眠の専門知識を持った人材の育成を目的とした「栄養睡眠カウンセラー協会」を創立致しました。

仕事へのこだわり

仕事で最も大切なのは人間関係(信頼関係)の構築だと思います。一人では仕事ができません。協力してくれる仲間やチームがあってこそ、自分のやりたいことが実現できるのだと日々感じています。また、協力会社のスタッフに無理を聞いてもらえたり、取引先やお客様と良好な関係を築くためにも、信頼関係の構築は必須と言えるでしょう。

新人の頃から、私は相手との信頼関係を築くために「自分がして欲しいと思う事を相手にしてあげる」ということを大切にしてきました。
すぐに返信が欲しい、提出の期限は守って欲しい、期待以上の結果を出して欲しい…自分がして欲しいと思う事は、先ず自分が率先して行うように心掛けています。

私が分子整合栄養医学を学んだ時、講義で使われているスライドや参考資料の内容が専門用語満載の文字ばかりで、図解やイラストも少なかったため、理解するのにとても時間がかかりました。
「もっと分かりやすい資料があれば、沢山の人が健康や栄養に興味を持ってくれるのに…」と思ったこともありましたが、分かりやすい資料を自分が作って欲しいなら、先ずは自分が作って沢山の人の役に立とうと考えました。
専門用語を分かりやすい言葉に変え、場面がイメージできるようにイラストを増やし、例え話やストーリーを活用した結果、「栄養学の難しい話を漫画のように表現する」講演家として、全国から講演の依頼を頂けるようになりました。

何度も同じ主催者にリピートして頂けるのも、セミナー会場において、講演者と主催者や聴衆の皆様との人間関係が構築できたからこそ実現できたものだと実感しております。

若者へのメッセージ

まだまだ自分も若輩者で、アドバイスをできるような立場ではありませんが、自分自身が常日頃から意識していることを紹介しようと思います。

人間は5感を使って外界からの情報を得ています。
筑波技術大学によると、その情報量は1秒間に100万~1000万ビットにもなるとのことですが、実際に脳が認識できるのは1秒間に126ビット程度と言われていますので、わずか数万分の1の情報だけしか脳に入れないことになります。
余りにも大量の情報が入ると脳がパンクするので、フィルターをかけて情報量を減らしているイメージですね。

問題は、その時に使うフィルターです。
常に心に不安を抱えていると、不安のフィルターで情報を選別するので、悲観的な情報のみが認識されることになります。
逆に、しっかり目標を持ち、それを常にイメージすると、目標達成に必要な情報のみを選別して脳に認識させることができるわけです。

単なる願望ではなく、実現を前提とした目標を定めるために、私は次の5点を意識しています。
①具体的な目標である、②どこまで目標に近づいているか数値化できる、③達成可能である、④利用できるコンテンツや人脈がある、⑤期限が決まっている
皆様のフィルター作りの参考になれば幸いです。