Makino Motoko

牧野 素子

呼吸と口腔機能を整える「エクラトレ」 代表 https://eclatre.wixsite.com/eclatre

略歴

平成元年、言語療法士として総合病院リハビリ科に勤務。平成11年に言語聴覚士が国家資格となり、第1回国家試験に合格。言語聴覚士として専門学校非常勤講師、老人保健施設、訪問看護ステーションに勤務。平成29年より5年間、歯科医院に勤め小児の口腔機能訓練に携わる。令和4年、呼吸と口腔機能を整える「エクラトレ」創設。代表に就任。

現在の仕事についた経緯

言語聴覚士としてコミュニケーション障害、摂食嚥下障害のリハビリテーションに携わってきました。その後、歯科医院で小児の予防的歯列矯正のための生え変わり期の口腔機能訓練に取り組みました。障害のない元気な子どもたちを診てきて知ったことは、子どもたちの8割が口呼吸となり、それがアゴの成長や歯並び、表情、滑舌、自律神経に悪い影響を及ぼしていること、そしてこんなにも私たちのトレーニングを必要としているということです。
今や社会問題というべき呼吸や口腔の問題の増加は、人の身体が社会の変化、環境の変化に追いついていないということの現れです。多くの人の口腔機能を整えてQOLを上げることは、言葉にすると気恥ずかしいですが、エクラトレの社会的な使命だと思うのです。

仕事へのこだわり

人は言葉を使って考える、言葉を使って想う、言葉を使って記憶し、言葉を使って伝える。私は人にとっての「言葉」に興味がありました。だから言語聴覚士という仕事に行き着いたと思います。
病気によって様々な形で言葉が障害されると、その時に人はどう理解し、どう表現するのか、どう思考しどう感じるのか…。患者さん一人一人に向き合い、答えなどない長いトンネルを一緒に歩くような仕事をしてきて、ほんの時々出会えるニッチで優しい喜びに励まされながらも「何故この重い仕事を選んでしまったのか」と何度も自問してきました。
「食べること」「話すこと」という、人である以上、切り離せないこれらの機能に向き合ってきた日々は、積み重なって繋がって、今の新しい仕事に私を導いてくれました。
「正しい呼吸」「飲み込みの時の望ましい舌の動き」「正しい日本語の発音」なんて誰も教わらない。誰も意識していない。無意識な自分の身体の使い方を知ることで整える、そんな「一人」「一人」と向き合う仕事を今私は楽しんでいます。

若者へのメッセージ

口腔機能に関心をお持ちになったら是非ご連絡ください。人の役にも立てるし、自分の身体にも向き合えます。もっと深く一緒に学びませんか?