Makino Narimasa

牧野成将

株式会社Monozukuri Ventures CEO https://monozukuri.vc/ja/

略歴

フューチャーベンチャーキャピタル、京都高度技術研究所、サンブリッジを経て、2015年8月に京都試作ネット等の日本の中小企業と連携してハードテック(IoTや製造業技術領域)のスタートアップの試作支援を行う、株式会社Monozukuri Venturesを創業。
2017年7月にスタートアップの試作と投資を行う国内初のファンド「MBC Shisakuファンド(1号ファンド)」、2021年1月に2号ファンドを設立して、日本・アメリカのハードテックスタートアップに投資を行う。

現在の仕事についた経緯

仕事の関係でスタートアップの聖地シリコンバレーにはよく足を運んでいました。非常に魅力的なスタートアップがあり、「投資をしたい」とお話したら、スタートアップの方から「何が出来るんですか?」と逆に質問がありました。その時に、「これからは新たな価値を生み出すスタートアップに選ばれる、頼りにされる存在にならないとベンチャーキャピタルとしての存在価値がなくなるのではないか」と危機感を覚えました。
その日から「何が出来るんだろう」と自問自答を繰り返していましたが、ある時、ハードテックのスタートアップの方から部品調達や量産化に苦労していると相談がありました。その時に日本の強みである「モノづくり力」がまさに日本人として世界中のスタートアップに貢献できるのではないかと考え、京都の試作のプロ集団である京都試作ネットの方々と共にMonozukuri Venturesを設立しました。

仕事へのこだわり

Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏が2005年6月にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチ「Connecting The Dots」の精神を大切にしています。このスピーチは彼自身の人生を通じて、特に苦難の時期に出会った人や学んだことが、後の人生に役立ったということから、将来を予想しながら何か行動を起こすのではなく、とにかく「今」に集中して、「目の前の事」を信じる大切さを伝えました。
私もまだ短い社会人人生ですが、決して順調に進んでいた訳ではなく「本当にこれで良いのかな?」と不安になりながら仕事をしていたこともありました。ただとにかく目の前にあることに一生懸命取り組むことを大切にしてきました。
Monozukuri Venturesとして日米のハードテックスタートアップへの投資や試作支援する会社を立ち上げ、今では投資社数は50社を超えました(2022年4月末)。先日、米国ForbesのIndustrial Tech部門のTop VCとしても取り上げていただきました。
ただ最初から大きな事が出来たのではなく、目の前の課題に向き合ってきたからだと思っています。変化を恐れず、どんな事にも挑戦する、そして一生懸命取り組む。これが私の仕事へのこだわりです。

若者へのメッセージ

夢の大きさが、その人の器を決めます。夢は一部しか叶いません。一部の夢しか叶わないのであれば、その夢が大きければ大きい程、その一部も大きくなります。そして夢を描く事だけは自分自身が決める事が出来ます。