Mido Yumiko

御堂裕実子

合同会社ファブリッジ 代表 https://fabridge.co.jp/

略歴

日本での広告代理店勤務を経て、台湾国立政治大学へ留学。帰国後2008年に日本企業の台湾進出サポート会社「Fabridge,LLC」を設立。2017年には台湾Fabridgeを設立。台湾企業とのマッチングや現地デパート、スーパーでの販売プロモーション、EC販売企画運営。輸出入物流サポート、マーケットリサーチなどの事業を行っている。
地方自治体のアウトバンド支援や、日系食品会社、不動産企業、教育事業など様々な業界の台湾進出を手がけ、支援企業は200社を越えている。
著書に『成長戦略は台湾に学べ』(かんき出版)がある。

現在の仕事についた経緯

学生時代からヨーロッパへの留学やアジアバックパッカーの経験を通じて「いつか日本と海外を繋げる仕事がしたい」と考えていましたが、「まずは石の上にも三年だ」と、日本の広告代理店へ就職。3年目の休暇で「久々の海外!さあどこへ行こうか」と消しゴムサイコロに「台湾」「香港」「上海」と書いて転がした先が「台湾」でした。
台湾での旅行で私は台湾の方々の親日に触れ、「日本と台湾を繋げる仕事がしたい」と考えるように。そして翌年仕事を退職し、台湾へ留学を決意。帰国後、2008年に日本と台湾の事業の架け橋となる合同会社ファブリッジを設立しました。

仕事へのこだわり

常に「何が可能か」という問いを自分にしながら仕事をしています。
「日台を繋ぐ仕事がしたい」そのために「何が可能か」を考え、仕事を辞めて台湾へ留学しました。台湾では留学しながら日本語教師をしていましたし、それでも十分充実していました。もともと、起業することを考えたこともありませんでした。

ただ、台湾から帰国後、日本で引き続き台湾と日本を繋げる仕事をしたいと就職活動をしましたが、2008年当時は中国ビジネスが注目されていて、台湾を専門に事業を行う会社がほとんどありませんでした。日本と台湾をマッチングをする。そんな会社がなければ、「何が可能なのか」、、、そうか「自分で会社を作ればいい」と会社設立を決断しました。

その当時は帰国したばかりでお金もなく、資本金たったの15万円で、2008年3月に自宅で開業したのが合同会社ファブリッジです。
「なければ自分で作ってしまえばいい」そう思えたのは、台湾での生活の中で、沢山のバイタリティ溢れる若い起業家に会えたこと、そして日台に関わることで、台湾でお世話になった人々への「恩返し」になると思えたことも大きな理由です。

若者へのメッセージ

みなさん「今の自分」はどうですか?そう聞かれたら、「まあ今の自分に十分満足している」「今のままでも別に悪くないし」と答えられる方が多いでしょう。
そうそれは決して「悪くはない」と思います。でも私はある人に、それは「ケチっている」「自分を小さくみている」と言われました。

自分を低く評価することで、本来は多くの人に影響を与えるはずなのに与えられない、チャンスを掴めるはずなのに逃してしまう。
私がもしあの時、消しゴムサイコロを転がして「台湾」へ行かなければ、台湾の恩人に出会うこともありませんし、今の自分はないですし、こうして記事を書いていることもないと思います。
不安や内面の会話はあると思いますが、それを両脇に抱えて小さな一歩でも踏み出してみたら、きっと見える違う景色、出会う人がいるはずです。

台湾中国語でもこんなことわざがあります。
「不試試看怎麼知道」=やってみなければわからないでしょう。
大変なこともたくさんあると思いますがそれが「大変=大きく変わる時」なのです。