Miwa Masanori

三輪昌徳

Artill株式会社 代表取締役 https://artill.jp/

略歴

大阪大学大学院工学研究科修了。大学在学中に起業し、アート系メディアの運営とアプリケーション開発に取り組む。
新卒で富士フイルム株式会社に入社し、デジタルカメラ設計開発を担当。
2019年、Artill株式会社代表取締役に就任し、現在に至る。

アートを軸に企業や行政とのコラボレーションを手掛ける。
これまで、大阪市との連携事業にて複数箇所でパブリックアート展示、ドイツ最高級家具ブランドとのアートコラボレーション、京都市文化財日本庭園にて陶芸・織物・いけばなのコラボレーションなどを企画し、TV・新聞・雑誌・webメディアなどに多数取り上げられる。

現在の仕事についた経緯

大学では機械工学を専攻し、CADや3Dプリンタを使ったロボット設計や人工知能などのプログラム作成をしていました。一方で自分が研究開発したものがどのようなプロセスを経て、実世界に落とし込まれるのかを知るために、多くのインターンに参加し、ビジネス全体について知見を深めていました。
そんな中で友人と学生起業をする機会に恵まれ、大学で学んだ技術を活かせる可能性のあった、芸術分野を本格的に学び始めました。新卒では富士フイルムの研究開発部署に入社したのですが、自分で会社を始めるために退社を決意し、アート事業に取り組む会社を創業しました。

仕事へのこだわり

熱意を持つこと、細部までこだわることを意識しています。
1人でできることは限られているので、思いを共有できる人々を増やしていくことが大切だと考えています。仕事に対して熱意を持つと、不思議とそれが周囲に伝播し、社内外の沢山の方々に協力していただけるようになりました。
事業やプロジェクトの打ち手が最初から100%正しいということはないので、進めていく中で何度も壁にぶち当たります。その壁を乗り越えようと思考し動き続けていくための原動力が熱意だと思っているので、絶やさないようにしています。
また、細部までこだわるとは、例えば、ポスターをデザインするとき、図形の位置をミリ単位で修正したり、チャットやメールで送る文章をこれでもかと校正したりといったことです。
一見意味がないようにも感じますが、実はそうでもなく、小さなことの積み重ねで仕事が成立することもあります。
どのような仕事であれ、自分の一挙手一投足で最終的な結果が変わるということを自覚し、スピード感は持ちながらも丁寧に進めるようにしています。

若者へのメッセージ

自分の直感を信じて決断を下していただけたら嬉しいです。
目の前に2つの異なる選択肢があり、どちらの道に進めばいいか決めかねている時は、おそらくどちらも同じくらい正しいのだと思います。直感で選んだものに自信を持ってやっていけば、なんとかなると感じています。
あとは、社内外に限らず他者のアドバイスに対して「素直」に耳を傾けることが大切だと思います。その言葉が上司からであれ部下からであれ、どなたからでも関係なく学べることは多いです。それはきっと受け手次第で、素直な心を持つことが成長につながると信じています。