Miyake Yujiro

三宅 雄次郎

学校法人 三宅学園 理事長 http://www.hda.ac.jp/

略歴

大学卒業後、広島大学歯学部附属病院に19年間勤務。平成13年、海田デンタルクリニックを開業。
平成19年、広島デンタルアカデミー専門学校を開校し、学校長に就任。平成25年6月、学校法人三宅学園理事長に就任。
現在は広島県・山口県で3園2校の施設を運営。海田幼稚園 / 海田保育園 / 廿日市こども園 / 広島デンタルアカデミー専門学校 / 下松デンタルアカデミー専門学校。

現在の仕事についた経緯

私の伯父は歯科医師で、人格的にも素晴らしく、診療、勉強、趣味と精一杯、精力的に過ごしておりました。その姿に憧れ、大変尊敬もしておりました。父からの勧めもあり歯科医師となり、父が幼稚園の理事長でしたので、大学卒業後は小児歯科を専攻しました。その後、障害を持つ方の歯科治療を担当することになり、そこで、患者さんやその保護者さんから多くの事を学びました。そのことによって、私の歯科医師として、また、人間としての自らの人生観が大きく変わりました。
その思いを持ちながら歯科医院を開業したのですが、人間教育の必要性を感じ、「優和」を教育理念とした歯科衛生士専門学校を設立いたしました。

仕事へのこだわり

本学園の教育理念は「優和」です。相手を思いやる優しさが人の和をつくり出し、その和が、互いの信頼を築いていくという意味です。私共は、この理念に基づいて人としての器を広げる教育に積極的に取り組んでいます。

学園施設の1つである広島デンタルアカデミー専門学校では、押しつけの「やさしさ」ではなく、「やさしさ」を素直に表現できる人間性を養うための「こころの講座」や、外見も内面も美しくという観点から「ビューティーマナー講座」など、他校にはない独自の教育科目も取り入れています。
医療現場のスペシャリストとして、人を思いやることが出来るこころやさしい歯科衛生士を一人でも多く育成していくことを目標として、理念に基づき教育を行っております。

若者へのメッセージ

近年、医療の現場でも「ホスピタリティ」という言葉をよく見聞きします。
「心からのおもてなし」「思いやり」と訳されることが多いようですが、そこには相手を思う気持ち、素直な心が大切だと考えています。
例えば、電車やバスの中で、ゆずりあいの席ではお年寄りや体の不自由な方、妊婦や小さいお子さん連れの人などに席を譲る光景を目にします。そうでない席でもそうした行動が素直にとれる心を持つ人であってほしいと思います。

困っている人がいたら助けたい、人や物を大切にしたい、何気ない言葉が励ましや勇気になるならかけたい、他者を思いやり、おもんばかる心、その行動。それが人と人とを繋げ、和となっていくと信じています。