Miyamoto Yoshihiro

宮本 佳浩

アート治療院 院長 https://www.artclinic.jp/

現在の仕事についた経緯

もともとは大学で遺伝子分野の研究職に従事しており、特にHIVや大腸菌についての研究を進めていました。研究室の中だけで終始する仕事ではなく、もう少し人と関わる仕事がしたいと思い始めた頃、アトピー治療に対して鍼灸が注目を浴びているという内容のテレビ番組を見たことから、治療に興味を持ち、こちらの道に入る決意をした次第です。
師匠のもとで学んだ後は、「世界一周治療の旅」を企画し、カナダで治療院を開業したり、東京から北海道、果てはブラジルまで治療で世界を飛び回ったりと多忙な日々を過ごし、その後、2003年に今のアート治療院を開業したという流れです。

仕事へのこだわり

整体を行う上では、表面だけのマッサージによってその場しのぎの快適さを与えるのではなく、根幹治療をモットーとし、「なぜ痛みが出るのか」「どうすれば予防できるのか」といったところまでご提案させて頂くように努めています。
具体的には、食事を通じて体の内から整えること、整体を通じて体の外から疲労を取り除き体を整えること、さらにアレルギーなど免疫異常の症状が見られる方には断食をおすすめするという、この3本柱を当院の診療方針としています。
その中でも核となるのが食事療法です。私は最初に師事した先生から食事療法の大切さを学ばせて頂いたこともあり、食事に対する指導へご賛同頂けない患者様には、「治療ができない」と断言させて頂くほどです。
食事療法の究極は断食となりますが、根本的に重要なのは、胃腸を休めるということです。なぜなら胃腸が弱っているときには、どんなに良い食事もダメージとなってしまうからです。
したがって、シンプルなところでは、食べすぎや飲みすぎが続いたときなどに、1日1食にして頂いたり、ご飯・味噌汁・納豆のような粗食にして頂いたりと、メリハリをつけた食習慣を心がけて頂くようにしています。

今後の目標

当院では治療を行うだけでなく、整体スクールも運営しており、これまで私が学んできた技術や知識の継承を通じて、通算50人以上のお弟子さんを養成してきました。
今後とも、1人でも多くの人材を養成し、各都道府県にお弟子さんが1人はいるという状況が実現すれば、治療業界および人々の健康状況の底上げにも繋がるのではないかと思います。
また、弟子入り希望者は国内のみならず、海外にもいます。
技術継承のためには、オンラインではなくやはり対面で指導する必要があるため、今後の時勢を見ながら再び海外へも足を運べたらと考えています。

若者へのメッセージ

私がかつて「世界一周治療の旅」を行っていて感じたことは、日本の伝統医療は、意外にも世界中で需要があるということです。
今は日本国内にとどまる若い方が増えているような印象を受けますが、円安の今こそ、海外で稼ぐ絶好のチャンスではないかと私は思います。
さらに、日本にいると日本の良さはなかなかわかりづらいものですが、海外へ出ると、日本の文化、技術がいかに強いということが実感できますし、それは新たなビジネスアイディアの創出にも繋がるはずです。
ぜひ、臆することなくどんどん海外へ羽ばたいていってください。