Miyauchi Masahiro

宮内 雅浩

株式会社コンディショニングラボ 代表取締役 https://conditioning-lab.com/

現在の仕事についた経緯

幼少期からスポーツに打ち込み、特にラグビーは31歳まで実業団でプレーするなど、私の人生の中心とも言えるものでした。
その後、家庭を持ったことを機に地元の愛媛へ戻り、33歳まで会社員として勤めていましたが、セカンドキャリアとしてスポーツトレーナーの道を進みたいと考えたことから、資格取得をするため専門学校へ入学。
当時のタイムスケジュールは、朝8時から17時まで整形外科に勤め、18時から22時まで専門学校で授業を受けるというものでした。
自身がスポーツ経験者で、怪我をすることも多かったため、そういう意味では必ずや患者様のお役に立てるはずだと、当時から独立開業の構想も描いていました。
そして無事に資格を取得し、37歳で起業に至ったという流れです。

仕事へのこだわり

「自分が患者様の立場だったら、どう感じるか・どう思うか」というところは常にベースに置いています。
特に弊社では運営しているすべての院に「スポーツ」と銘打っている通り、スポーツ外傷やスポーツ障害をしっかりと治療できることが強みなのですが、スポーツ関連の症状は、経験則でしか対応できないことも多々あります。
その点においては私自身が選手時代に感じていたこと、思っていたことが非常に役立っていると感じますが、ただ、患者様によって症状や治療法は千差万別です。
したがって、目の前の患者様と真正面から向き合い、その上で知識や経験、技術を駆使して治療にあたっていく、その愚直な姿勢こそが最も重要だと思います。
このように誠実であることは、患者様に限らず、スタッフなど、対人の関わり合いすべてにおいて大切にしています。

今後の目標

近年は業界内の競争が激化していることもあり、必然的に他院の動向も意識しなければならない状況にあります。
しかし私としては、他院の出方に左右されたり、囚われたりするのではなく、まずは自社の現状をしっかりと見据え、課題の発見と改善に取り組んでいくことが急務だと考えています。
2022年をもって開業12年目を迎える弊社ですが、ここまでは正直なところ、勢いをもって走ってこれたような部分がありました。
だからこそ、今は経営の基盤をしっかりと固めていくフェーズにあるのではないかと思います。
弊社には若いスタッフが多く、ゆえに推進力は非常にある会社なのですが、そのパワーの中に緻密さがないことが課題の1つかと感じています。
ひいては、グループ内にある接骨院や鍼灸部門、パーソナルジムといったあらゆるセクションにおいて「私達は何ができて、何ができないのか」を突き詰めてもらい、課題を浮き彫りにしながら1つ1つ丁寧に解決していく所存です。
そのように進化しながら、社員一同今後とも志を共にして、スポーツ分野と携わっていければ嬉しく思います。

若者へのメッセージ

今はさまざまな情報にアクセスしやすくなったことで、選択肢は多様化し、その数も非常に増えています。
皆さんにおいては、多くの可能性に目移りしてしまうことも多いでしょう。
しかし時代による淘汰を経て最終的に残っていくのは、やはり「本物」だけだと私は思います。
では、「本物」とは何でしょうか。
私はいろいろなことへ目移りして、つまみ食いするような人間ではなく、目の前のことをしっかりとやり遂げられる人こそが本物に近い人間だと思います。
最終的に社会で活躍できる人として残っていくのは、そういった人ではないでしょうか。
今の若い方は器用で、どんなことでもマルチに対応できてしまうイメージがありますが、だからこそ、決して器用貧乏とならないよう注意しながら、まずは目の前のことをしっかりとやり遂げるように努めて頂きたいと思います。