Mizuhara Yoshiyuki

水原 好行

有限会社 オフィスセイワ 取締役 https://office-seiwa.co.jp/

現在の仕事についた経緯

弊社は私の叔父にあたる先代によって創業された会社で、土木建設業を祖業としていました。
私はもともと広告会社にて地方紙の取材から原稿執筆、写真撮影、印刷会社への手配など、あらゆる業務を手掛けていた他、イベント会社において設営を行うなど、複数の職を経験してきました。
広告会社では代表取締役を務めるまでに至りましたが、しばらく後に倒産してしまったことから地元の岡山へ戻り、40歳を前に弊社に入社した次第です。
その際、新規事業としてビル・メンテナンス業を開始することとなり、私はその営業職から経験を積んでいきました。
その後、叔父の逝去をもって私が取締役に就任した次第です。

仕事へのこだわり

最も大切にしているのは、良質な顧客サービスです。
私は前社が経営危機に陥った際、雑誌の発刊はストップし、多額の負債を抱えるなど、大変な窮地の中で逃げるように生活をしていた時期がありました。
そのとき私を支えてくださったのが、誰でもない当時のお客様だったのです。
弊社が惨憺たる状況になっているにも関わらず、変わらず仕事を発注してくださった当時のお客様には感謝の念しかありません。
このような経験をもって、最後に会社を助けてくださるのはお客様であるという事実を痛感しているからこそ、日頃からお客様にご満足頂けるサービスを提供できるよう努めています。
具体的には、システマティックな対応ではなく、丁寧なヒアリングでご要望を細かく伺い、サービスに反映させるようしています。
しかし、いかに私が打合せでお客様のニーズを伺い、スタッフに伝えたところで、やはり理想と現実のギャップは生まれてきます。
だからこそ弊社はお客様との長いお付き合いを前提とし、適宜修正をかけながら、個々のお客様に合ったサービスを追及し、心からご満足頂けるような仕事にカスタマイズさせていくというスタイルを取っています。

今後の目標

弊社のモットーは「清掃を通してお客様に喜びと感動をお届けする」です。
よって、会社規模の拡大よりも何よりも、そのビジョンを具現化し、お客様に最も喜んで頂ける清掃会社でありたいと思っています。
清掃業はともすれば裏方のイメージが色濃いこともあり、どんな清掃会社が来たところで、その違いには気づかれない方が多いことが一般的です。
しかし私はイベント会社で勤めていたこともあり、やはりお客様にはワクワク感を持って頂けるような仕事をしたいという強い思いがあります。
弊社だからこそつくれる綺麗な環境、空間の提供によって、お客様に驚きと感動を得て頂き、そのお喜びの声を励みにして社員達の仕事への意識が高まれば、よりよいサービスと会社の成長にも繋げていけるのではないかと考えています。

若者へのメッセージ

清掃業は「汚い」「目立たない」といったネガティブなイメージが強く、さらに賃金も高いとは言えない業界であり、なかなか若い方に興味を持って頂けることが少ないと感じています。
しかし、若い人材が入らない業界の未来には衰退しか待っていません。
弊社の力のみで業界全体を変えることは難しいとはしても、まずは弊社が、若い方が夢を持てるような待遇、環境を整えることで、「あの会社に行きたい」と思って頂けるように努め、少しずつでも清掃業へのイメージを底上げできればと考えています。
若い人材にふさわしい給与を支払おうとすれば、お客様の了承を得た上で受注金額を変更しなければなりませんし、その料金に見合った高いサービス意識と技術が社員達に求められることになります。
したがって、目の前の業績だけではなく、さまざまな改善事項の対応に追われることとなるかと思いますが、少しずつでも変革を行い、ゆくゆくは若い皆さんと共に会社を盛り上げていけたらと思います。