Morishita Hiroki

森下 博紀

株式会社ウィズファーム 代表取締役 https://withfarm.amebaownd.com/

略歴

昭和45年、東京都出身。祖母が暮らす長野県松川町に中学3年生の時に単身引っ越し、長野県松川高等学校卒業後、地方公務員として17年間勤務。その後、居酒屋を経営し、障害福祉サービス事業所も設立。空手の指導もしていたが、病気のため空手は断念。現在は、株式会社ウィズファームの代表取締役をしながら、障害福祉サービス事業所の株式会社ひだまりの取締役も兼務。農福連携にて、農業と福祉のWin Winの関係を目指す。

現在の仕事についた経緯

障害福祉サービス事業所にて、利用者の工賃アップと就労場所の確保のために自社ブランドが欲しいと考えました。地域に目を向けた時に、農業の盛んな地域でありながら、少子高齢化等により農業の担い手不足が深刻であることを目の当たりにしました。
そのような中で、障がい者が農業をすることで、農業の担い手になり、且つ障がい者の工賃アップと就労場所の確保に繋がるのではないかと考え、行政の助言もあり独立。
「幻のふじ」と呼ばれている、長野県松川町のりんご「サンふじ」の栽培を主とした農業経営を始めることとなりました。

仕事へのこだわり

会社方針である、「地元の主要産業である農業の働き手を障がい者にお願いし、農福連携での栽培を行います」を実践できるように、以下の通り取り組んでいます。

①りんごの木はあまり高くならないように整枝剪定をする。
②野菜畑等は畝と畝の間を少し広めにとる。
③農作業を細分化することで、障がいの程度に応じた農作業に携わってもらう。etc…
このように、障がいがあっても働きやすくなるように、また多くの障がい者の方が働けるように心がけています。

過去にマルシェで販売していた時にお客様から、「障がい者が作ったんだったらもっと安くして」と心無いことを言われたことがありました。
「障がい者が作ったんだからこそ価値があるんだ」という思いと販路拡大のため、いち早く「ノウフクJAS」を取得し、農福連携をPRしながら現在に至っています。

田舎の農村地帯は、本当に過疎化が進み農業の担い手不足が深刻ですが、障がい者の方が農業の担い手になってくれることで農業は救われる時代が来ると信じています。

若者へのメッセージ

農業と福祉の仕事が一緒にできる、「農福連携」はとてもやりがいがあります。また、その価値を少しでも知ってほしいと常に思います。農業や福祉をやれと言うことではなく、「農福連携」のワードを聞いたら、少しでも興味を持っていただけたらありがたいです。
誰にでも可能性はあります。常に夢と希望を持ち、社会に寄与貢献できるような人になってください!