Murase Kaori

ムラセ 香織

アカレードコンサルティング株式会社 代表取締役 https://www.accon.co.jp/

略歴

大学卒業後、社内初の女性エンジニアとして建設コンサルタント会社に入社。橋の設計業務に奮闘するも米国籍の夫のと結婚を機に渡米。
帰国後、日本電気株式会社(NEC)他、外資系企業数社での業務支援を経て、2018年に中小企業の業務改善を伴走型で行う、アカレードコンサルティング株式会社を設立。現在に至る。

現在の仕事についた経緯

6年前、10万人に1人と言われている「脳動静脈奇形」が原因で3度の脳出血を発症し、当たり前だった日常がそうでないことに気づかされました。
その後、10時間の開頭手術を経て奇跡的に生還したのですが、改めて「人間、生きていたら、ある日突然何が起こってもおかしくないんだ」ということを実体験でもって痛感させられました。それと同時に人生の半分を占める「仕事」の部分を改善したら、人生はもっと豊かになるのではないかと思ったのです。
救ってもらった命を使って、自分なりのご恩返しが出来たら、という思いもありましたので、満を持して2018年、中小企業の業務改善を伴走型で行う「アカレードコンサルティング株式会社」を設立しました。

仕事へのこだわり

大手企業での業務支援経験を経て、世の90%以上を占める中小企業が「優秀な人材確保」と「売上の最大化」両方を実現させられたら、世の経済は活発に回ることだろう、と考えるようになりました。
そんな中、重篤な病に倒れ、奇跡的な生還を経験しました。それを具現化することが私なりの社会貢献(といえば聞こえが良いのですが)となり、もう一度頂いた命を有効的に使えるのではないかと思うようになりました。
自身の(会社の)課題が何なのかわかっていないことが最大の課題、ということに気付いていない中小企業の社長が、思い込みによる「企業の成長限界」を作ってしまい、それが社員のモチベーション低下を引き起こし悪循環を生んでしまうのを目の当たりにしました。そして、これは単なるコンサルティングや、業務支援ツールを導入するだけではだめだと思いました。
「コンサルティング(課題整理と業務改善案の提案)」とソリューション(ミニマムカスタマイズされた業務支援システムの提供)を掛け合わせ、これを伴走型でサポートすることで、業務改善の精度は必ず上がります。基本はロジカルに、でも時には泥臭く、情を以て企業と向き合うこと。それをいつも大切にしています。

若者へのメッセージ

始めることはいつだって出来るし、早く始めたからといって準備不足だったり情熱が足りなかったりして、うまくいかないこともあるでしょう。
それでも「やりたい」と思うことがあったら、出来るだけ早く始めるべき、と私は人生の後輩に言いたいです。
なぜなら、今日明日にだって人生が変わるような出来事が、誰にだって起こり得るからです。だからこそ常に後悔しない生き方が出来る人生の方が、例えそれが失敗に終わっても「幸せ」だと思えますよ。