Muto Hirotoshi

武藤 博俊

株式会社トリエル 代表取締役社長 https://www.triel.ltd/

現在の仕事についた経緯

大学卒業後は医療関係の専門学校にて事務職に従事した後、地元の群馬県にある細谷グループの社会福祉法人民善会へ2008年に入職。
グループ会社である株式会社ホソヤの総務部を兼務しながら、福祉分野におけるIT需要に対応すべく、情報課の立ち上げにも関わりました。
その後、グループ各社の役職を歴任し、2020年4月をもって株式会社トリエル(元・株式会社メディカル北斗)の代表取締役に就任した次第です。
また2021年には、同じく細谷グループの株式会社ホソヤの代表取締役を拝命しました。

仕事へのこだわり

高齢者医療・介護のスペシャリストである細谷グループ全体としての揺るぎない基盤は「地域に根ざした医療福祉」です。
医療と介護をシームレスに連携することで、高齢者の生活基盤を守ることは社会インフラの1つとして非常に重要なものだと捉えています。
トリエルでは特に、まだ介護を要してはいないものの、暮らしに不便を感じている高齢者の方に向けたサービスを充実させています。
たとえば電球の取り替えや部屋の掃除など、日々のお困りごとを抱えている高齢者の方に向けて生活支援サービスを行う「ベンリー事業」や、介護前から必要な福祉用具のレンタル・販売を行う「メディケア事業部」などを通じて、地域包括ケアに重きを置いた取り組みを行っています。

今後の目標

医療・福祉においては今後DX化が急速に進むことが予想されます。
したがって、当グループではオンライン診療システム化の開発に既に着手し、学会でも発表を行うなど力を入れており、また、「訪問薬局」として薬剤関係をこちらからお届けするようなスタイルの実現化にも取り組んでいます。
当グループは老人ホームや医療施設を含め、2023年には1000床を超えるほどの利用者様を抱えるグループ法人になります。
さらに群馬県は「陸の孤島」と称される南牧村を抱えていることからも、ドクターがすぐに診療に向かえない状況が多々生じており、福祉と医療の連携および医療サービスのDX化は死活問題となっているのです。
まずはコロナ禍の煽りを受けてその重要性・必要性が顕著となった遠隔診療からしっかりと対応させて頂けるような体制を整え、ゆくゆくは高齢者の最大の課題となる「看取り」をもフォローできるようなシステムの開発に注力して参ります。
ひいてはこれまでに我々が取り組んできた医療福祉とDX化を融合させ、理想的な地域包括ケアを実現するリーディングカンパニーを目指していきたい所存です。

若者へのメッセージ

学校を卒業して社会に出た頃、私は仕事や社会に対して志の低い人間でした。
いわば「事務員として平々凡々と生きていければいい」といった甘い考えのもとで社会に出たのですが、ただ目の前で困ってる人や、課題に対しては真摯に向き合ってきたことで、周囲の人から信頼を置かれる人間として成長を遂げてきたように思います。
仕事は決して、自分1人だけで出来るものではありません。
すると、やはり1人よがりにならずに、自分の特性や周りの特性をもしっかりと見極めた上で、お互い仲間として協力し合い、より大きな課題に取り組んでいくという前向きな姿勢が重要となります。
若いうちはどうしても遊んでしまったり、周りに流されてしまったりと、1日1日を大切にできないことが多いのですが、できるだけ早いうちから今の自分の個性や魅力を認識し、ひいては何が足りないのかを見極め、日々努力して頂くことで、いち早く理想の自分、理想のキャリアを実現できるのではないかと思います。