Nakao Taichi

中尾太一

株式会社PLEIN 代表取締役社長 http://replein.com/contact.html

現在の仕事についた経緯

飲食業に就いたのは学生時代のアルバイトがきっかけです。
高校生の時にはじめてアルバイトをしたファースフード店で、研修生から3か月で店長代理まで昇格しました。そのあとアルバイトながら新店舗の立ち上げにアサインしていただいたり、たくさんの経験をする中で飲食業ってなんて楽しいんだ!いつか自分もお店を作りたいと思いました。

その後調理師学校で料理を学び、星野リゾート、スマイルズという今でも大好きな会社で料理や、店舗運営、チームビルディングを学ばせて頂いた後、25歳現在代表を務めている株式会社PLEINを設立しました。現在は東京都港区・渋谷区で6店舗の飲食店、小売店の運営とオンラインショップ、飲食店プロデュースを行っております。
2021年の経済産業省選定の日本のはばたく中小企業300に外食産業を営む会社として唯一の表彰もいただきました。

仕事へのこだわり

2つの事を大切にしています。

1つ目は、“やりたい事”より“役に立てる事”をやる事です。
起業した当初は“やりたい事”をやろうとしてうまくいきませんでした。
そして“やりたい事”より“できる事”を頑張ろうとしたら少しずつ事業が軌道にのってきて、コロナ禍になってから“できる事”からさらにもう一段階深めて、周囲の“役に立てる事”をやろうと心がけた事で危機を乗り越える事ができたと思っています。

2つ目は、“何をやるかより誰とやるか”です。
事業を作ってから仲間を集めるよりも、共に働いてくれる仲間を軸に事業を作る様にしています。
日本国内だけでも何十万と会社があり、たくさんの仕事がある中で、会社に共感し共に働いてくれる従業員がいる事は奇跡だと思い感謝しています。
経営者として従業員一人一人にとって“ベストな職場”を作る事は無理だと思います。
ただ日々の改善でベターな職場にしていく事は出来ると思っています。
多くの人に共感してもらう事よりも、熱量のある、誰かの心に深く刺さる仕事をしていきたいです。

今後の目標

一歩一歩毎日を大切に会社をしっかりと続けていく事です。
現在創業して6年目になりましたがまだまだ代表の私含め未熟な会社です。その中でもコロナ禍など危機もありましたが周囲の方々に助けられ、毎年着実に増収・増益を重ねながら一歩一歩歩んでこれています。
規模の拡大よりも、お客様・従業員・取引業者様・世の中への貢献価値を深めていく事、役に立てる事に全力で取り組んだ結果、会社が発展していけば嬉しいなと思い毎日を過ごしています。
コロナがあってお仕事がある事、周囲への感謝がより一層増えました。
周囲に恩を返していける会社でありたいです。

若者へのメッセージ

若いうちにたくさん挑戦して、失敗していきましょう。
私は25歳の時に起業しました。18歳の時から独立起業を夢見て貯めた500万円と銀行から融資を受けて、表参道にレストランを作る所から事業を始めました。
周囲のほとんどの人に絶対に失敗すると言われました。経験がないから。お金がないから。職人としての技術が無いから。社会人経験が足りないから。
実際に起業してみると悔しいながらその言葉の通りで数えきれない程失敗しました。

起業当初は事業計画の3分の1もお客様が来なかったり、自分の人間力の低さからスタッフが辞めたり、悪い人に騙されて大金を失ったり、色々な失敗がありました。何度も心が折れそうになりました。事業が軌道にのってきた矢先にコロナもありました。
人生でうまくいった事の100倍失敗していますが、何とか楽しく生きていけています。若いうちに恥を恐れずたくさんチャレンジ、失敗していきましょう。
ぜひ、お店にも遊びにいらして下さい。