Nakasone Ryota

中曽根 涼太

株式会社HAMONI 代表取締役社長 https://design.hamoni.jp/

略歴

日本大学理工学部卒。大学卒業後に会社を設立。独学でプログラミング、3D、動画編集、デザインを学ぶ。

現在の仕事についた経緯

大学生活が1年を過ぎた頃、プログラミングの学科に入っているのに1つもシステムを作れていないと思い、プログラミングを勉強しに留学へ行きました。そこで、後に人生における仕事のパートナーになる米田に出会いました。留学では毎日米田とアイデアを出し合い、サービスを作っていました。
留学から帰ってくると、高校の同級生でプログラミングをやっていた杉本に話をして、興味を持ってもらい、3人で開発をおこなっていました。
しばらくして、知人の紹介で、当時トランスコスモスのCMOであった佐藤さんに興味を持っていただき、出資を受けて会社を設立しました。
余談ですが会社を設立してからは、米田はアルバイト、僕と杉本は大学に通いながら、何度も失敗を重ねて作り続け、2022年5月にようやくサービスの運用が始まりました。

仕事へのこだわり

仕事にこだわりは一切ありません。
あくまでデザイナーという観点ですが、こだわることで良いものができるわけではないからです。

私は下積み時代、人脈もお金もなかったので、安い単価感で沢山の仕事を受けていました。そうなると1日に膨大な量の作業量をこなさなければいけません。そこで細かいことを気にして1つ1つにこだわりを持って仕事をおこなうと、どうしても納期に間に合いませんでした。
そこでこだわりを捨てて、常に新しい情報を取り入れ、1案件に1つの技術を入れることを意識して作業を行うようにしました。そうしたら、自分の引き出しが何倍にも増えて、作業工数を圧倒的に削減できました。その後、仕事が評価され始めて、沢山のお客様から声がかかるようになりました。

良いものを作る条件は、常に沢山の情報をインプットして実践し続けることです。
そこに自分のこだわりを入れてしまったら、新しい情報を拒絶してしまいますし、進歩がありません。自分のこだわりは一番に捨てて、常に学ぶ姿勢が大事だと思います。
クライアントワークにおいて、こだわりはただの自分のエゴです。より沢山の情報を入れることで、お客さんにとって一番良い提案をしてあげられると思います。

自社サービスにおいても同じです。私は、HAMONIというグルメSNSを開発していますが、アプリのUI・UXでこだわりをもったことは一切ありません。業界のUI・UXを分析して、アンチテーゼで今よりも使いやすそうという2つの観点で作成しているだけですので、人気がなければ変えますし、思惑がハマればそれで良いです。

若者へのメッセージ

好きな仕事を選ぶのをやめてください。モチベーションをもって仕事をしないでください。
嫌いでも、モチベーションがなくても仕事はやらなければいけないからです。

僕は仕事が好きという人が嫌いです。嫌いなったらやらないの?って思います。モチベーションがあります。という人も嫌いです。モチベーションがないときはやらないの?って思います。
好き嫌いという感情は、環境によって常に左右されます。どんなに好きなものでもボロカスに言われたら嫌いになりますし、彼女にフラれたら、モチベーションは0になります。
だからこそ、自分を客観的に評価して、どんなものでも良いので他人より得意な分野を探して、身を置き、どんな状態でもやり続けられる能力を身につけてください。

ちなみに、僕は仕事への感情は無です。やりたいと思ったら、ゴールに向かって仲間と一緒にタスクをこなしていくだけです。
なぜ仕事をするかというと、仲間と今より先の景色が見たいという興味です。
なぜSNSを作るかというと、10年後にどうなっているか全く見えない方が面白いからです。