1978年、名古屋工業大学修士課程で生産機械工学専攻。終了後、大手自動車部品メーカに入社。自動車用システム製品の開発・設計に1997年まで従事。
その後、事業部の複数プロジェクト推進並びに品質保証を統括。2007年から全社技術力向上プロジェクトを立ち上げ推進。
2012年、関連会社に転籍し、取締役（技術開発センター、品質保証担当）に就任。
2014年、取締役定年により退任。同時に祖父起業の株式会社東海理機の社長に就任し、現在に至る。
略歴
現在の仕事についた経緯
エンジニアとして、デンソー株式会社で定年まで従事しました。
2014年に5代目として株式会社東海理機の社長に就任し、技術力を活かした現場の成長にも注力しています。社長としては第一に職場環境の改善に努め、社内全体の生産性向上に貢献しました。
職人それぞれの持つ技術や強みをいかに活かし、新たな潮流に対応していくかを大切にしています。古きに固執するのではなく、技術者たちと共に、どのベクトルを向くのかを指揮することにこだわりがあります。
仕事へのこだわり
「言い訳しない」、「うそをつかない」、「あれ？力」です。
ものづくりで大切なのは、色々な事象に的確に気付き対応することです。変化点（＝変えたところ、変わってしまったところ）をいかに見つけ、「あれ？」と独り言を言えるかどうかが「あれ？力」なのです。
現場でどれだけ見ているかが肝であり、正しい動作や正しい状態を見に行く姿勢を持ち、「こうあるべきだ」という基準を自分に身に付けることが必要だと考えます。
また、大人であっても「言い訳しない」「うそをつかない」を徹底出来ている人はなかなか居ません。しかし、一度言い訳やうそをしてしまうと、その後ずっと続けなければならなくなります。自分の言い訳にずっと振り回されるのではなく「自分でどうにかしよう」という想いをもって行動すべきです。
若者へのメッセージ
ものづくりの仕事は、あらゆる人の利便性や楽しさを生み出す、ワクワクできる仕事です。
自分達が生み出したものを手にして喜ぶ人がいます。「こうだったらいいのに」「あんなものがあったらいいな」という考えや、新たなものに対する気付きを得られる人はきっとものづくり企業で輝けるはずです。
会社に入ることが目的ではなく、会社に入って自分はどんな人生を歩んでいきたいのか、高い志をもってものづくりを楽しんでください。