Nishio Takenori

西尾 赳範

FIT salon 代表 https://fitsalon2017.com/

略歴

2004年、東京スポーツ・レクリエーション専門学校スポーツトレーナー科卒業後、整骨院や整形外科へ勤務。2012年、神戸医療福祉専門学校 三田校 整形靴科 卒業。コンフォートシューズを取り扱い、インソール製作をしている会社に就職。足の計測、分析、靴やインソールの提案など一貫した内容を学び、店長経験もあり、店舗経験も学ぶ。2016年10月独立。2017年に10月に足専門のFIT salonを開業。現在はTotal Conditioning SupportでFIT salonをプラスして整体やトレーニング、サプリメントなどの提案など健康を多方面からアプローチしている。

現在の仕事についた経緯

高校時代、陸上部中距離に所属していて、足を地面につけると右の腰骨に激痛が走る経験がありました。医師には右腸骨骨端炎と診断され、炎症反応が異常値を示し、即入院。10日間歩くことができませんでした。
無事に退院したのですが、走ることに恐怖を覚え、部活動を辞めることになりました。その後、進学を考えていた際に、テレビでスポーツ選手たちの怪我が続出しているのを目の当たりにしました。
「予防できるケガであるなら、予防を推進できるようにしていきたい」と考え、スポーツトレーナー科に進学。卒業後に働いた整骨院にて米国のPodiatric Medicine(足病医学)の知識を持った先生の下で働かせていただいたことで、足からのアプローチの可能性が大きく広がり、整形靴とインソールの製作を学ぶことになりました。
現在では、足から整体をするインソール製作とシューフィッティングをし、トレーニングやボディケアなどお客様のニーズに沿ったサービスをご提供しています。

仕事へのこだわり

自身が“もし”ここの店長だったら、代表だったら、社長だったら…。という風に考えながら仕事をしていました。私は今まで接客業の経験のみです。
そして、働きやすい環境作りを意識しました。それが我々スタッフのパフォーマンスの向上とケガの予防につながると考えたからです。例えば、道具の手入れや配置、スタッフの動線、患者様やお客様の動線、シンプルなレイアウトなどです。スタッフのパフォーマンス向上はお客様の精神的ダメージを減らすことにもなります。

また、患者様、お客様の名前と状態を覚えることも大事にしていました。覚えるだけでも信頼していただけて、リピートしてもらいやすいからです。通りがかりで話かけてもらえることもあり、仕事をしていてこちらも楽しくいられます。
後輩ができたら、一つずつ私の仕事を覚えてもらい、任せるようにしました。そうすることで私も次の段階に進めますし、後輩たちも次のステップに進むことができます。そして会社全体の底上げにつながります。さらに、暗い雰囲気にならないように、笑顔を意識しました。やはり明るい方が人は寄ってきますし、楽しんでもらいやすいです。

相手の状態を確認するために、答えやすいように質問の仕方を意識しました。それはできるだけ特定するように心がけていました。常に痛いわけではなく、ある特定の動きや姿勢から痛みが出ることがわかっています。
しかし、御用聞きだけにならないように気をつけました。自覚している症状はあくまで表面上の出来事で、根本は違うところにある可能性があるためです。
これは体の症状のみならず、さまざまな場面で出くわすことだと思います。表情や姿勢、歩行、触った感じの左右差などで自覚していない箇所にも問題がないかチェックするようにしています。

若者へのメッセージ

やりたいことがあって、その仕事に就けたのなら最高な事だと思います。しかしそうでなく、何をしたくて就職したのかがわからず、ただなんとなく…の人の方が多いかと思います。

仕事の根底は「お互い様の精神」だと私は考えています。世の中で困っていること、こういうのがあると便利だよね、というものを商品として開発し、世の中に提案しています。自分の仕事や就職した企業の事業内容は社会にどのような役割を果たしているのか、ミッションは何かを考え、行動してみると、実はとても重要な仕事であることに気づくことがあります。

会社と会社、会社とお客様、オンラインで離れていたり、顔が見えなかったりしたとしても、最小単位は『人対人』です。目の前の人、画面越しの人が何を望んでいるのか、相手の真意を読み解き、喜ばれた時、仕事をしていて楽しいと思えることでしょう。

遊び盛りの頃、私は無責任でなるだけ面倒なことには関わりたくないと思っていました。遊びも全力で遊んだこともありませんでした。人生なんて面白くない!と思っていました。
しかしそれは、私が何事も全力で取り組んでこなかっただけの話だったのです。全力で取り組むということは責任も伴います。しかし、大変ですがやり遂げてみてください。きっと人生が変わることでしょう。

仕事は楽しく遊びは全力で!