カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)経済学部卒業。新卒でクレディ・スイス証券へ入社し、投資銀行本部にてアナリストとして大手企業の資金調達やM&Aの支援を行う。
その後、起業を経て、広告代理店の株式会社トライステージへ入社し、同社インドネシア子会社の取締役として3年間赴任の後、独立。
独立後も、エン・ジャパン株式会社の社長室へ属し、海外担当ディレクターとして、インド子会社2社のCFOと取締役を兼務。現在は、東京と中津川(岐阜県)の2拠点にて事業を運営中。
略歴
現在の仕事についた経緯
きっかけは、共同創業者の父が急死し、彼が準備なく事業を継ぐことになり、その相談を受けたことです。それまで地元へ帰って事業を行うという発想はありませんでしたが、それを機に地元で出来ることを考えるようになりました。
当時は外国人観光客が多く訪れている一方、既存の旅館や民宿では外国人集客や対応に困っており、その支援をやろうと思ったのが始まりです。そこから、訪問客や運営側とのコミュニケーションが始まり、より訪問客を喜ばせるためには自主運営が必要だと判断し、古民家をリノベーションした民泊施設や歴史ある旅館をリノベーションした旅館運営を開始しました。それ以降は地元企業の新規事業立ち上げ支援など事業幅が広がっていきました。
仕事へのこだわり
新卒で入った外資投資銀行という世界は、当時、もっとも過酷かつ競争の激しい業界で、右も左もわからない自分にとっては最高の学び場だと思い就職を決めました。思い返せば、高校時代にアメリカへ留学を決めたのも、自分の中で湧き上がる理由のない焦燥感がそうさせたように記憶しています。
ただ、社会人として経験を積むにつれて、世の中には自分より遥かに優秀な人達が多く存在し、自分の無力さや小ささを意識させられる機会が多く、時折絶望したのを覚えています。
そこから改めて、自分が出来て、人が喜んでくれること、それこそがお金を生み出すこと、すなわちビジネスだということに気付き、それ以降は自分の棚卸を行い、勝てる市場を選別することを意識的に行ってきました。
また、年齢と共に、人に任せるということを意識するようになり、“自分にしかできないこと”に自分の時間をかける意識をし始めました。
それによって今目の前に起きていることだけでなく、会社をどこへ進めていくべきか?といった将来について考える余裕も出てきて、事業を無理なく継続できると今は考えています。
若者へのメッセージ
必ず一度は海外で暮らす経験をした方が良いと思います。学生でも、社会人でも、ワーキングホリデー制度を使っても良いです。僕自身は米国、東南アジア、中国しか滞在した経験がないですが、その他の国であっても気付き、学びは多いはずです。
大切なのは、外から今まで自分が当たり前と思っていた世界をみることです。それは早ければ早いほど良いです。僕自身、高校3年生の時に初めて米国へ留学し、大きな衝撃を受けました。今思い返すと、自分の人生で間違いなくターニングポイントだったと思います。それまでも毎日楽しく過ごしていましたが、あのまま周囲と同じように生活していたら、今の生き方はなかったと思います。
海外での生活、仕事を経て、改めて日本の良さに気づくことも多いですよ。ぜひ、飛び込んでほしいと思います。