Ogi Ayumi

尾木 亜由美

翔陽株式会社 代表取締役社長 https://shoyo-ltd.com/

略歴

大学で福祉を専攻するも、卒業後はメーカーに就職し、主に韓国企業向けの技術開発部署にて勤務。その後、別のメーカーに転職し資材部にて勤務。2019年、職場の先輩が立ち上げた会社でペット事業を学び、2022年に独立。ペット事業と福祉事業「人とペットの共生」をテーマに取り組む。ペットを家族として迎えてから亡くなるまでの日々を楽しく過ごすためのペット用品事業を目指している。

現在の仕事についた経緯

ペットは人の心を癒してくれる存在であり、家族です。
人と同じように、心をもったペットとの時間を、かけがえのない幸せな時間にしたいという思いからこの事業を始めました。
人生の色々な瞬間・記念日をお祝いし、たくさんの思い出をつくり、老いて介護が必要になっても寄り添って過ごす、そしてお別れの時には、今までの感謝の気持ちで送り出す、そのお迎え~お別れまでのすべての時間のためのペット用品を提供したいという夢の実現のために立ち上げた会社です。
そして、障がいをお持ちの方の自立のお手伝いをさせていただく福祉事業でも、ペットとの共生でお互いを支えあっていく生活を実現したいと思います。

仕事へのこだわり

社会にでてすぐの頃は、どちらかと言えば、目立つことはイヤで前に出たくはないが人から遅れる事は避けたいタイプで、常にほどほどの位置をキープしておりました。
刺激よりも安定、成長より現状維持が私の生き方で、日本の企業においてはそれが日々平和に暮らしていく良いスタイルだったと思います。
しかし、仕事で韓国の企業向けのプロジェクトに参加し、海外の人達とかかわって驚いたのは、みな自己主張が強く、はっきりものを言う人が多いということです。
それは時に敵を作る事や大変な思いをする事もありますが、自分の仕事や発言に自信と誇りをもっており、愛想笑いとその場をうまくおさめるための言葉で発言する自分がとても惨めな人間に感じた瞬間でもありました。
今でも、私は自分の主張をはっきり言うのが得意とは言えません。人から批判されたり、討論するのも苦手です。でも、そんな中でたくさんの出会いがあり、そんな自分を理解し手を差し伸べてくださる方と知り合う事ができ、それが人生においての一番の財産だと思っております。
年齢を重ねるごとに、立場や環境も変わり、責任ある場所での発言も増えた今、若い頃に衝撃をうけたあの瞬間、堂々とした姿で輝いていた人達の世界に、私も少しだけ一歩を踏み出しております。
自分の夢であり、好きなものにだけ自信がもてる、そんな小さな自分のスタイルですが、そこから大きな未来へつながると信じて、今日も緊張しながら新しい出会いへと向かっております。

若者へのメッセージ

私の新人の頃と比べると、今の日本はとても厳しい状況です。台風や地震、コロナがあり、これからもそれらはいつ襲ってくるかはわからない上に、世界の情勢まで思わしくありません。
若い今を楽しんだり、将来に無限の可能性を夢見たりといった日々が過ごしにくいかもしれないですが、もし、今が一番つらい時期だとすれば、これからはまた良い方向へ向かって行くということではないでしょうか?
昔、戦争で焼野原になった日本ですが、当時の若者が賢明に働き経済大国日本になったように、今度は若いみなさんが、どんな日本を築いてくれるのか楽しみです。
古い映像で見た戦後の日本の、明日に向かって働く人の顔は、決して暗いものではなかったように見えました。今の“大企業”と言われる会社の多くも、何もなかった時代になんとかしようと知恵を絞った若者の発想や希望からできています。
つらい事もたくさんあると思いますが、希望をもって下さい。そして、信じられる仲間を作って下さい。つらくて苦しい思いをして夢を叶えるのではなく、しんどいけれど仲間と一緒に失敗もしながら乗り越えて、笑顔で毎日を過ごしてもらいたいなと思っております。