Oike Tetsuya

尾池 徹哉

株式会社ワンズマインド 代表取締役 https://www.biz.ne.jp/

現在の仕事についた経緯

中小企業を支援するための集客サイトを立ち上げた2005年頃、債権回収業者を探す機会がありました。成果報酬型で小規模の額に対応してくれる業者を探したいと思っていたのですが、これが非常に大変でした。
当時はネットで業者を一括見積もり・比較できる法人向けのサービスがありませんでした。ネットで地道に業者を探すしかなかったのです。結局、20社ほど問い合わせをする羽目になり、依頼先を見つけるのに2ヶ月もかかりました。
この経験から、様々な業種のサービスを費用・実績・口コミといった多角的な観点から比較できるサービスに需要があると考え、『比較ビズ』というサービスを立ち上げることにしました。

仕事へのこだわり

弊社では5つの行動指針を掲げています。その中で「現在の目標達成にこだわりを持ちつつ、常に先を見据えて考える」を特に意識していますね。
目の前の仕事に集中することはもちろん大切です。ただ、仕事で手がいっぱいになり、仕事の目的を見失うケースもあります。会社の舵取りを担う立場もあり、短期・中期・長期の観点で会社はどの段階にいるか考える必要があるため、先見性を意識的に持つようにしています。

先見性を持つと必然的に全体を俯瞰する必要があるため、仕事の本質も見えてくる副次的な効果もあると思います。そのため、一緒に働く社員の皆さんにもできる範囲で「常に先を見据えて考える」という部分を意識してもらうようにしています。

例えば、弊社では見込み顧客の集客にWebマーケティングを活用しています。具体的にはSEOとWeb広告です。この界隈は新しい手法・考え方が生まれては消えての繰り返し。ときには集客を成功させる小手先のテクニックもあります。
担当の社員が目の前の集客目標だけに囚われると、ハック的な手法を取り入れてしまうこともあります。短期的には集客が成功しても長期的にみると潜在的なリスクを抱えるケースも生まれるでしょう。そうならないように先を見据えて考えるように伝えています。

仕事を進める上で「現在の目標達成にこだわりを持ちつつ、常に先を見据えて考える」は非常に大切な考え方ではないでしょうか。

若者へのメッセージ

コロナ禍で難しい部分もあると思いますが、若い方にはいろんな挑戦をして、いろんな経験を積んでほしいですね。楽しいことも辛いことも含めて経験は糧になります。当時はなんでもない経験が何かの気づきになることだってあるからです。

今弊社が運営している『比較ビズ』もそうです。最初は仕事を進める上で、業者を探す必要があり、そこで大変苦労しました。その当時はただただ頭を抱える悩みの種でした。ただそこから「自分と同じように苦労している人は多いのではないか?」という考えに至り、BtoB向けのマッチングサービスの可能性を見いだしました。

ここ2~3年はコロナ禍もあり様々な制約があったと思います。「大学に行く」「友達と遊ぶ」「恋人と過ごす」といったコロナ前までは普通だったことができない状態が続きました。
コロナが終息するに連れて、できなかったことが試しやすくなります。いろんな場所に行ってみる。多くの人たちに会ってみる。やってみたいことに挑戦してみる。後悔しても失敗しても構いません。そうした経験が自身の血となり肉となります。もしかしたら、このコロナ禍の辛い経験が自身の将来を切り開く糧になるかもしれません。

年齢を重ねると体力的・精神的に挑戦しづらくなることが増えてきます。若さは今あなたが持っている最強のカードです。若さを武器に様々な経験を積めば、大切な資産になるはずです。