Okuda Hikaru

奥田 皓

株式会社アトリエリベルテ 取締役 https://www.at-liberte.com/

略歴

中学校を卒業後進学せず、造園屋さんで働きながら、庭の仕事に興味を持つ。地元鳥取県の通信高校を卒業後、大阪の修成建設専門学校へ進学。建築の基礎を学ぶ。専門学校卒業後、大阪府八尾市の建築設計事務所兼工務店に就職。社長と二人の会社だったので、営業・設計・現場管理店舗等を、新築リフォーム、木造・鉄筋コンクリート・鉄骨造と幅広く経験し、今の基礎経験につながる。11年務めた後、ヘッドハンティングにて、大阪府和泉市の工務店に転職。そこで今のパートナー岡村に出会う。和泉市の会社でも、新築営業・リフォーム営業・現場監督と、ジョブローテーション多数。その後滋賀県のリフォーム会社から声がかかり、転職。2年務めた後、滋賀県の工務店の立て直し業務に抜擢し転職。以前から温めていた岡村との事業を現実にするため、2021年に株式会社アトリエリベルテを二人で立ち上げ」、今に至る。

現在の仕事についた経緯

小学生の頃、母親と買い物に行く車で、地元鳥取県の田舎にあるログハウスを見ることがあり、小さいながらに「どうやったらあのログハウスを建てることができるのか。」と母親に聞いたところ、建築家になればできると知り、建築に魅力を感じ始めました。小学校高学年の時、実家が新しくなり新築の家の快適さに、やはり建築の道に進みたいと勉強を頑張りました。中学校の頃、一度道は外しましたが、卒業後務めた造園屋で、建築家とは異なりますが、庭の仕事を将来の仕事にする事に一旦軌道修正しました。しかし、20歳の時に交通事故に合い、力仕事がこの先出来なくなると医者に言われ、もう一度建築の道に進みたいと、大阪の専門学校に進学する事を決めました。建築の勉強はとても楽しく、今まで嫌いだった勉強をとことんするようになり、建築を自分の生涯の仕事にする経緯に至りました。

仕事へのこだわり

専門学校を卒業して、初めて務めた所の、初めての自分の仕事が、今から始まる現場に朝連れていかれ、夕方までずっと現場にいて、ずっと観察して、夕方迎えに来てもらって事務所に帰る、という内容でした。もちろん学校では勉強しましたが、実際現場で職人の動きを見たり、職人が作り上げるモノを見たりする事は初めてで、全てが新鮮に感じました。興味があるものばかりで、何より楽しかったので、時間が過ぎるのも早く感じました。初めの方は、職人から邪魔がられていましたが、日にちが経つうちに、「あれとって」「これ持って行って」と、職人からお願いされるようになり、出来ないなりに、一緒に現場を作っていく事を感じていました。休憩になると、自動販売機にコーヒーを買いに行ったり、作業終了の時間になると、車に道具を積みなおし帰っていく職人を見送ったり、そんな日々でした。単調ではありましたが、とにかく楽しく、仕事をしていると言うより、仕事を覚えさせてもらっているという時間でした。入社から3か月程経った時、ずっと同じ様に現場に通っていく中で、1つの新築現場と、2つの改修現場が終わり、そこでおさまった形が自分の中に蓄積され、経験になりました。おそらく、僕と同じように現場に通う日々を、楽しいと感じる人もいれば、苦痛に感じる人もいると思います。僕は楽しくて、興味がどんどん更新されれましたが、実は今現在も止まっていません。何に対しても興味があり、楽しもうと思え、考えて行動し、とことん追求しています。また、感性を大事にするし、嫌な事をそのままにしません。時にはサボることもあるが、サボるのもとことんサボる。それでいいと思っているし、それが正に自分のこだわりです。

若者へのメッセージ

僕はたまたま小さなころに見たログハウスが、自分の建築家への道の始まりでしたが、何が起源でどうなっていたとしても、それに興味を持ったり、好きになってとことん追求することが、それを極める最短の道だと思います。好きになれなかったら、別に好きになれるものを探したらいいし、どんな小さなことでも興味を持って拾う事が大切だと思います。何でもとことんする事、興味を持って、好きになる事、時には無理やり興味を持つ事も大事だと思います。無理やりやったおかげで、遠回りしたとしても、自分の居場所が見つかるかもわからないので。一生懸命にやったとしても、結果が出ない事もありますが、一生懸命やったという結果は出るので、とにかく一生懸命やって、自分の居場所を見つけて欲しいと思います。