名古屋理容美容専門学校卒。2001年から美容業に従事し、24歳で美容室の店長に就任。
2014年に創業したヘアーサロン千鳥で美容師、着付師、結髪師として業務を行う他、2022年に化粧品開発、化粧品販売を目的として、株式会社花の香を設立。独自性の高い製品が注目を集めている。
著書：竜也『日本髪の髪型』（JETDA 2020年）。
略歴
現在の仕事についた経緯
着物を普段着として着るようになり、着付けの技術や、着物に似合うヘアセットについて追究する時間が多くなりました。そんな折、京都の日本髪に関する資料館に立ち寄った際に、日本髪の結髪技術を見ることができ、その技術に深い感銘を受けたことで、日本髪が興味の対象になりました。
2011年に京都の結髪師に師事し、2013年に講師に抜擢されたことで、京都、東京などで年間80回以上の日本髪の講習会やヘアーショー、ステージ等に携わりました。2019年からは日本髪講習会の拠点を名古屋に移し、結髪師の育成に務めています。
日本髪の結髪には「鬢付け油」が必要不可欠ではありますが、「髪に残りやすい」、「シャンプーが大変」といったお客様からのお声もありました。約400年の歴史をもつ鬢付け油を改良して、より使いやすく、より安心して使える製品をつくりたいとの思いが芽生え、研究開発を重ねた結果、従来の製造方法や化粧品に使用する成分などを一新した「花の香バーム」が完成したことで、株式会社花の香の設立へと繋がっています。
仕事へのこだわり
「自分の信念はできる限り貫く」と「今、知っていること、できることが全てじゃない」という考え方を大切にしています。
少しの違和感や気づきがきっかけとなり、行動へとつなぐことで、少しずつでも今できないことが、いつかできようになるかもしれません。
それは、資金、人脈、経験のみならず、価値観や視点、解釈の変化からくるひらめきによる場合もあります。すぐに成果や結果に結びつかなくても、将来の自分なら何か解決できる糸口を発見するかもしれないといった期待をもち続けているうちに、いつの間にか点と点が繋がり、得られた学びや発見が多々あったように感じます。
今の自分自身の価値観や考え方を広げ、自分のできることと、世に必要とされているものが結びつくことで、新たな商品、新たなサービスが生まれるのだと感じます。
若者へのメッセージ
自分の魅力や可能性を大切にできるのは自分自身だと感じます。
人と比べ過ぎず、自分の歩幅で進み続けていけば、その先で手にすることができるものが待っていると思います。それは理想とは違うものかもしれませんが、それもきっと価値あるものです。
「自分を信じること」「続けること」、どちらも簡単ではないかもしれませんが、自分の可能性を広げ、将来へと繋がるものだと信じています。
皆さんのこれからのご活躍を祈念しております。