Onodera Hiroki

小野寺 弘樹

株式会社ReSTA 代表取締役社長 http://resta-hr.co.jp/

略歴

北海学園大学を卒業後、新卒でハウスメーカーに入社し営業職を6年経験。その後、大手人材会社に転職して2年経験したのちに、役員として人材会社の立ち上げを2度経験。その後、昨年3月に独立起業。

現在の仕事についた経緯

初めはたまたま知人に紹介されたことがきっかけでこの業界に入りましたが、医療や福祉の業界で働いたこともなければ人材の仕事がしたいという思いなども特にありませんでした。
正直なところ前職よりも給与が上がって休みが増えるということだけだったと思います。ただ転職支援という仕事なので、いろんな方々と日々関わることができたり、自分の知らない新しい世界を知ることができたりするのかな、というワクワクした気持ちはありました。

仕事へのこだわり

大手人材会社に入社したころは右も左も分からなかったので、とにかくがむしゃらに業務をこなしていました。慣れてくると日々求職者さんのヒアリングを実施し、紹介先の企業や法人に募集の確認や面接の手配をしていましたが、それがいずれ自身の売り上げを作るための単なる作業となり、仕事のやりがいや楽しさを感じなくなっていきました。
人材会社同士の広告費競争による紹介料の高騰や、それに伴う紹介先の制限(紹介料が高くなると取引してくれる企業・法人も当然減ります)があるため社会に貢献しているという感覚は皆無でしたし、むしろ悪いことをしているという思いが非常に強かったです。
そういった企業同士のしがらみに巻き込まれる求職者さんを今までに大勢見てきて「本当に求職者・求人者に寄り添った紹介をするには自分で新しい事業を作るしかない」という結論に達し、起業を決意しました。
現在は広告費を抑えて求職者を獲得する仕組みを作ることで、紹介料を相場の半額程度に設定し、業界の多くの方々から感謝の言葉をいただくことも増え、社会に貢献しているという実感も凄くあります。
人材業界の悪循環を作っている元凶ともいえる「おとり求人」(人材会社が勝手に求人サイトに掲載しており、応募しても面接には至らない求人)をなくしていく取り組みも行っており、いずれは紹介料が適正価格に戻って医療・福祉業界従事者の方々にもっと還元され、より働きやすい環境となっていくような働きかけをしていきます。
「リクルートスタッフ(人材・求人)」と「リスタート」の意味を込めた「ReSTA(リスタ)」という社名にもあるように、これからも次のステージに進む多くの方々の再出発をお手伝いしていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

10代・20代の時間というのはあとから絶対に手に入らない、物凄く価値のある財産なので、興味や関心のあることは失敗を恐れずになんでもやってみるべきだと思います。思考停止で日々過ごすのと、自己投資をしてどんどん成長していくのとでは、30代が全く違ったものになります。
私が最初に会社設立に携わったのは31歳の時でしたが、20代の頃からもっと勉強していろいろなことに挑戦すればよかったと今では思います。
結局は自分が良ければいいので正解があるわけでもありませんが「何かしたいけど何をすればいいのか、どうすればいいのかわからない。」という悶々とした思いがあるなら、まずは興味のあることをなんでもやってみてください。
いろんな経験をしてたくさん失敗をしながら毎日を全力で生きることこそが、誰も到達できないような場所へ行く唯一の方法だと思っています。
自分を成長させるには挑戦と失敗を積み重ねる以外にはありません。若さという貴重な財産を持った自分を信じて、周りを気にしないでなりふり構わず全力でトライしてください。