Onose Fuyumi

小野瀬 冬海

株式会社ディール 代表取締役社長 https://deel.co.jp/

略歴

1993年東京都生まれ、茨城県常陸大宮市出身。テモナ株式会社、株式会社サイバーエージェントを経て、2017年8月に株式会社ディールを設立。「顧客を成功に導く」を企業理念に掲げ、SaaS事業、D2Cソリューション事業など、D2C・EC通販企業を成功に導くためのマーケティングDXを推進するための事業を展開。累計250社以上のD2C/EC企業を支援し、SaaS事業立ち上げからわずか3ヶ月で損益分岐点を超え、2017年創業以来増収・黒字経営で成長を遂げる。女性活躍企業としてWOMAN’s VALUE AWARD 2022 優秀賞を受賞。EO Tokyo Central(起業家機構)所属。

現在の仕事についた経緯

ディールは、「顧客を成功に導く」を企業理念に掲げ、ITの中でも特に著しい成長を遂げているEC業界向けにSaaS事業のD2C特化型UGCツール「UGCクリエイティブ」やD2C特化型UGC創出ツール「ECキャスティング」など、“顧客(D2C・EC・単品通販企業)を成功に導く”ための自社開発SaaSプロダクト(D2C特化型SaaS)を展開している会社です。

現在の事業ドメインでもある「D2C×SaaS」になった経緯としましては、これは私がディールを起業する前の会社員時代の経験が大きく影響しております。
当時私が新卒で入社した会社がたまたまD2C・EC・単品リピート通販企業向けにASPカートシステムやWEB接客ツールのSaaSを提供している会社でして、会社員時代、日々D2C特化型SaaSのセールスをしていく中で、クライアントからよく「こんなこともできないか?」「こんな機能やサービスがほしい」といったご要望をたくさんいただくことがあり、でも当然、会社員として自社のSaaSを売らなければいけない中で、クライアントのすべてのご要望にお応えすることはできませんでした。

そこで「今、目の前にいるクライアントをもっと成功に導きたい」そう考え、クライアントが求めるサービスを“1日でも早く”実現させるためには、それをスピーディーに開発・提供する顧客を成功に導く会社を自分で作ることが「顧客を成功に導く」の実現のための最短距離である。そう考えて独立起業して今の事業を立ち上げました。

今考えれば、D2C×SaaSが私のファーストキャリアになったこと、D2CやSaaSやサブスクが注目される前から会社員としてEC業界(D2C業界)、SaaS、サブスクリプションの仕事に携わることができたことは、私の人生においてとても大きかったなと思います。

仕事へのこだわり

私が仕事で1番大切にしていることは「顧客を成功に導く」ことです。
「顧客を成功に導く」という考え方は、会社員時代から私がずっと大事にしてきたことであり、今では自分の会社の理念にもなっており、一番大事にしています。
ディールが主力とするSaaSのサブスクリプションビジネスは、顧客の成功に長期的に寄り添うビジネスモデルであり、顧客に長く愛され続けてもらえるSaaSでなければ商売として成立しません。
SaaSは、顧客を成功に導くことができなければ、顧客は離れていく。逆に、顧客が価値を実感し、顧客を成功に導くことができれば、顧客と末永くお付き合いし続けることができる。
まさに、SaaSのサブスクリプションビジネスは、顧客の課題に本気で向き合い成功に導き続けてきた企業こそが生き残る矛盾のない美しいビジネスモデルであり、顧客の成功なくしては成立しない、商売の本質であると思っております。
なので、目の前の顧客の課題を解決し、成功に導き続けることで、企業としての「信用・信頼」という実績を積み上げていく。それを1社、また1社と目の前のお客様を成功に導き続けてきた結果、実際に当社のサービスを利用してくださったお客様が、他のお客様を紹介してくださったり、EC業界の間で良い口コミが広がって、どんどん引き合いが殺到していきました。
当社の場合、ただSaaSツールを提供して終わりではなく、むしろはじまりだと思っていて、企業理念の「顧客を成功に導く」にある通り、カスタマーサクセスに力を入れています。
EC業界(D2C業界)に精通した当社のカスタマーサクセス担当がEC通販/D2C事業の立ち上げから成功まで総合的に支援することで、ただSaaSツールを提供している会社ではなく、「D2C・EC通販企業を総合的に成功に導く会社」ということで、当社を選んでいただけているのかなと思います。

若者へのメッセージ

就活生だった時、祖母が亡くなったのをきっかけに内定を全て辞退して「設立6年目のベンチャーに入っていずれ起業する」なんて言ったときは、周りから笑われました。頭がおかしくなったんじゃないか、急に意識高い系になったんじゃないかって(笑)。
でも自分を笑った人たちは、私が選んだベンチャー企業が3年後に上場企業になることなんて、誰も想像もしていなかったと思うんですよ。
そういう意味では、私はあの時、99%の人が選ばないような選択を敢えてした時点で、1%の人材になる切符を手に入れていたんだなと思います。

もちろん1%の選択をするだけでは意味がなくて、その選択を自分で正解にしないといけません。それは自分次第です。
当然、人と違う人生を選ぶと、周りからは色々言われるし、怖くもなることもあるかもしれません。
でも私はこの選択には未来しかないと思っていましたね。だって、当時の先輩たちがキラキラ目を輝かせながら「この会社を絶対に大きくする、上場させる」そう言っていたので。
会社の成長を誰もが信じていたし、そのための努力ができる人たちだった。だから私はその先輩方の姿を見て、直感で「この人たちについていきたい。この人たちみたいになりたい。」そう思って入社を決めたので、「何をするかより、誰と働くか」で就職先を最終的に選びました。
自分の選んだ道を正解にしたら、自分は1%の人材になれるという確信がありました。

結局は自分の人生の主役は自分自身です。
私のように成長したい人にとっては、ディールは最高の環境だと思いますし、家庭を大事にしたい、プライベートを大事にしたい、それもとても素敵な価値観だと思います。とにかくお金を稼ぎたいという価値観もとても素敵だと思います。
大前提、価値観は人それぞれです。
ベンチャーが良い悪い、大手が良い悪い、その選択が良い悪いなどの、何が良い、悪いなんてないと思います。良いのか悪いのかは、自分で決めることだと思うので。
なので大事なのは「自分はどうしたいのか」だと思います。自分で決めた人生を自分で正解にすることが1番大切なことなのではないでしょうか。

「自分の人生を自分で決める」ということと、「自分で選んだ人生を自分で正解にする」こと、この言葉を最後のメッセージにしたいと思います。
そして私も、これからも自分で決めた人生を、自分で正解にしていきます。