Sakai Takayoshi

堺 孝善

株式会社ナラティブリンク 代表取締役 https://narrative-link.com/

略歴

早稲田大学 大学院卒 経営管理修士(MBA)。大学卒業後、大手総合人材会社に入社。BPO事業の立ち上げや営業責任者、PMIを経験。その後、外資系コンサルティングファームで、ビジネスコンサルタントの管理職として従事。人事部門や調達部門など多数の業務改革プロジェクトに参画。20年以上のビジネス経験の中で、200社を超える経営支援や2000名を超えるキャリア支援を経験。2022年3月に当社創業。

現在の仕事についた経緯

私が現在の会社を創業したのは「働くことを謳歌する」というビジョンを実現するためです。働くということは人生においてとても重要な要素です。しかし「会社に行きたくない」「お金のためだからしょうがない」等、働くことにネガティブなコメントをよく聞きます。このことは私にとって大きな課題認識でした。
私は、これまで人材サービスや外資系コンサルティング会社で20年以上働いてきましたが、キャリアとして共通することは「人が活躍できる仕組み作り」でした。
この経験を活かし、もっと一人一人が個の力を発揮できる社会を創りたい。そのために、働くことがもっとポジティブに捉えられ、人が働くことを謳歌できる社会を創りたいと思い、起業を決意しました。

仕事へのこだわり

私は大きく2つの精神を自分の仕事のこだわりとしています。
一つ目は「Give and Give」、二つ目は「主体性を持つ」という精神です。

一つ目の「Give and Give」は新入社員の時に当時の会社の社長から教わったことです。仕事をする上では、やはりビジネスなので自分の利益やメリットを求めがちです。特に経験値が増えると、ある程度先の予測でき、自分が今から行う行動がどういう結果をもたらすかを考えるようになります。
それ自体は悪いことではありませんが、自分の行動の先に、自分の利益、メリットばかりを求めてしまい、相手に提供する価値や相手のメリットに意識が向かなくなることが多いです。結果、相手と考える前提が変わってしまったり、相手の満足度を得られないサービスを提供することに繋がります。
損して得取れではないですが、初めから「Take」を求めず「Give and Give and Give and Take」位がちょうど良いように思います。

二つ目の「主体性を持つ」は、当社の理念でもある「働くを謳歌する」にも繋がる重要なキーワードです。なぜなら、「働くを謳歌する」には「主体性」は前提条件となるからです。過去の研究でも「職務充実度」と「主体性」には正の相関があることが分かっています。
当たり前かもしれませんが、仕事を楽しくするにはやらされ仕事ではなく主体的に仕事に取り組むことが必要なのです。このことは経営者としても重要なポイントです。なぜなら、つまるところ経営は人と組織だからです。
どんなに良い戦略やツールがあったとしても、それを実行するのは人です。最近は人的資本経営という言葉をよく耳にしますが、その実現のキーワードが「主体性」だとも思っています。

若者へのメッセージ

人生を有意義なものにするためにも働くことは大変重要な要素です。
せっかく仕事をするなら楽しく働いたほうが良いです。いや、仕事は楽しいものです。
変化が激しく不透明な時代の中で、過去の経験値の価値が低下し、新しいことに挑戦することの価値が高まっています。自分がやってみたいと思うことは、どんどん挑戦してみてください。それが自分の価値を高めることにも繋がります。
そして挑戦することで仕事が楽しくなります。自分のキャリアは自分で創る。覚悟と勇気が必要ですが、動けば人も協力してくれます。ぜひ、みんなで日本の明日をもっと良くしていきましょう。