Sano Yukie

佐野 幸江

ライフサプリプラス株式会社 代表取締役 https://www.life-sapple-plus.com/

略歴

静岡県富士見高等学校卒業。
高校時代に強豪陸上部長距離ランで培った体力を活かして、卒業後には日本フィルコン株式会社に入社。仕事へのノウハウや人間関係を学びました。
その後は、家庭環境もあり父の病気をきっかけに家事をしながら有機農業を学び、電気工事などのアルバイト生活をしていました。
結婚と離婚を経験し、派遣社員として大手板金製造加工機械製作会社A富士宮営業所の電気配線の職に就き、セクハラを受け、精神的苦痛によりやむなく退職。
その後、キリンビバレッジの子会社であった株式会社キリンマーチャンダイジングに入社。以後キリンビバレッジ株式会社と合併し、マーチャンダイザーとして10年勤務。
前職で営業や販促、店舗陳列やプレゼンなども経験し、これまでのコミュニケーション能力や販売力、特性のある息子の子育て経験を活かして、2016年に児童福祉分野である、現職の放課後等デイサービス澄海(スカイ)を設立しました。
ペアレントメンターを取得し、保護者支援や講演会などの開催し、多くの子供達や保護者の支援を行っています。

現在の仕事についた経緯

前職キリンビバレッジ株式会社のマーチャンダイザーでも、シニアMDにまで登り詰め、店舗営業や販促、売り場作りをやっていました。とてもやる気を感じていましたし、売り上げが目に見えるのでやりがいもあり、10年間変わらないエリアで毎年少しずつ確実に売り上げを伸ばしていました。
しかし、社員登用の試験には、45歳という年齢なりの役職の仕事ができなければならず、受かりませんでしたし、このまま続けて行くにも体力の限界を感じていました。
そんな時に、自分の子供も特性を持っていて、今まで子育てをしてきた経験を生かし、同じような特性を持つ子供たちや保護者の力になりたいと思い、この仕事を始めようと思いました。
前職でMDの仕事や電気配線の仕事など経験し、PC作業や営業や物づくり、築いてきた人間関係や子育て経験など、今の仕事に全て活かせて繋がっていると感じています。
今の仕事はこれまでの集大成のような気がしています。

仕事へのこだわり

私だけのこだわりで言えば、当たり前の事なのですが、一人一人の子供達にとってより良い支援をする事。その方向性を、トップである私が忘れてしまったら、この事業は辞めてしまった方がいいので、常にスタッフにはお願いしている事があります。
「私の考え方が変わってしまったら、すぐに教えて欲しい。」と。

それには、私もスタッフの意見に耳を傾けられなければいけないですし、意見を言い易い環境にしていかなければいけないので、自分の間違いには特に敏感になり、自ら指摘して認めるようにしています。
もちろんそれぞれ考え方に違いはありますし、スタッフそれぞれの経験してきた事や学んできた事は違うので、考え方が同じではないと思います。
それぞれがみんなが同じ立ち位置ではなく、今の一人一人の子供達にとって、一番良いと思う支援が出来るように、スタッフで意見や考え方を出し合ったやり方で支援にあたる。それでも上手くいかなかったら、また同じようにやって行けばいいと思って実践しています。

それぞれ足りないところは補い合って、一つの歯車として同じ方向性を向いて動いていく事。お互いの意見を尊重し、良いものを取り入れて行く考え方を、私を含めて持っているかどうか?が大事だと考えています。
これからも同じ方向性に向かってチーム一丸となってやっていきたい。と考えています。

若者へのメッセージ

これまで私は多くの職を経験してきましたし、多くの人達と出逢ってきました。
一昔前までは、一つの仕事に就いたら、定年までは努めなければ忍耐力がないような言われ方をしてきたかも知れませんが、私はそうは思いません。

私の現職には、これまでのそれぞれ就いてきた仕事の全てが活きています。
それは仕事に限らず、産まれてきてから今までの経験や知識全てです。

学生時代には部活中心で勉強は嫌いでした。だからこそ今、どう教えてあげればわかりやすいのかと考える事が出来ます。

人間関係に関して言うと、特にキリンビバレッジ時代には販促や売り場作りは得意でしたが、営業は二枚舌のようで好きではありませんでした。しかし、店舗の特性やお客様のニーズに合わせた商品と数量を提案すれば良い事や、癖のある担当者にはどうアピールすれば刺さるのか?など考えていく事で、反対に今でもお付き合いのある人達もいます。

モノ作りはお菓子や料理や工作など、小さい頃から大好きで、浅く広く手を出しています。今では支援ツール作成に活かされています。

どんな経験も積み重ねで、必要で与えられているんだと今は実感しています。
私自身、集中力が続かないだけかも知れませんが…。
もちろん、一つの仕事で経験を積んでスペシャリストになる事も大事です。

今思えば大変な時期も、思い出したくないような嫌な事もたくさんありますが、これからその経験が絶対糧になると思います。
その為にもその時その時悩んだら、困ったら、相談出来る人が周囲にいる事も大事だと思っています。
その時に相談する事や、相談出来るような人を大事にして欲しいと思います。