Sasaki Gen

佐々木 元

GOODBOY Inc. 代表 https://doogo.jp/

略歴

武蔵野美術大学を卒業後、某広告代理店に新卒入社。デザイナー、ディレクターを経験。
その後、住宅ブランドのFCを運営するBETSUDAI Inc. TOKYOに入社。同社でクリエイティブディレクターとして、ブランドマネジメントから新規プロジェクトの企画・開発などを多数経験。
同社に在籍ながらも、二足の草鞋でペットビジネスへの参入を決意。起業し、現在に至る。

現在の仕事についた経緯

私がペットを飼いはじめたきっかは、精神疾患を抱える友人との同居経験からです。
同居友人はADHD(計画性、落ち着きがないなどの大人の発達障害)と診断されており、仕事や生活がうまく回らず適応障害や鬱症状を併発していました。
そんな同居生活で私もサポートの限界を感じているときに、私の希望で犬の飼育を開始しました。
初めは自分のライフワークやストレスの発散のためにと思っていましたが、同居友人は犬が来てからというもの、少しづつ生活リズムが改善し、話し相手となり癒され、飼育に対する責任感も芽生えました。彼の生活が好転し人生が変わるきっかけになったのです。

私は彼の言った一言が忘れられません。
『家に天使がやってきたね』と。
小さな犬1匹が、2人の人間の人生を大きく変えました。この経験が私がこの事業を始めようと思ったきっかけです。
彼や私のような、生活に苦しみ、いろいろな課題を抱えるたくさんの人に、ペットを受け入れることで訪れる幸せとその後の生活の好転を体験してほしいと感じています。

本プロジェクトは私のビジョンの第一ステージです。
過去の経験や実績、ビジョンをもとに、新しい視点でのソリューション提案をし続けることが私自身の理念です。

仕事へのこだわり

新人時代私はいわゆる「仕事ができる人」ではありませんでした。
自分でやりたいこと、行きたい場所、会いたい人はたくさんあるけれど、それが“仕事”となると、急に上司やクライアント、意義や固定概念にがんじがらめになり、思うようにパフォーマンスを発揮できなかったことをすごく覚えています。

そんな冴えない20代の頃に出会った1人の上司の仕事のスタイルに感化され、自分がやりたいことを突き詰める、自分で決めて自分で責任を取る、だから本気になれるし、熱くなれる。
そんな働き方が、自分の元々持ち合わせていた「やりたいをこだわる」性格にフィットし、新規プロジェクトの立ち上げや、企画などを0-1で作ることに興味を覚えていきました。

BETSUDAIでは、そのような新規プロジェクトの立ち上げを、比較的自由な環境で任せていただくシーンが多く、今の仕事のベーシックなスキルにつながっていると思います。
そんな経験を生かし、起業し新規事業を立ち上げるチャレンジをすることに決め、チャレンジの日々を送っています。

若者へのメッセージ

諸先輩方には及びませんが、社会人を10年ほど経験して思うのは、高校生や大学生のときに考えていたこと、頑張っていたことは、意外と自分の性格のコアな部分や、興味の本質につながっているということです。
それが社会人以後のキャリアや考え方にも自ずと結びついています。

学生のうちに、20代のうちに、自分なりに物事を突き詰めることは、絶対に将来の糧になります。それが遊びでも、バイトでも、趣味でも、交流でもなんでもいいのです。
本気になれること、熱くなった経験を、たくさん積み上げてください。
その経験が多ければ多いほど、魅力的な人間に、面白いキャリアにつながります。

仕事と遊び、学生と社会人を区別せず、『自分が何に熱くなれるか』を本気で考えることが人生を楽しむことに繋がると思います。