Sato Masaki

佐藤 正生

株式会社イナウトデトックス 代表取締役 https://inout-detox.jp/

略歴

仏教寺院で生まれ育ち、中高大学を僧侶と共に過ごす。
19歳の時に、元々興味のあった美容の道に進む。即座に行動に移すタイプで、メイクアップアーティストとして約15年美容、芸能業界に属す。そこでは延べ4万人以上のメイクに携わり、そのノウハウとネットワークを活かし、制作プロダクションと広告代理店を経営。しかし2008年リーマンショックの煽りを受け、海外に活路を見出し、無謀な決断をし決行。その後、富裕層向けの美容室を出店し海外に約5年在住。しかし、あまりの激務に体調を崩し、全ての業界から身を引き、地方の山奥に約2年ほど療養の為、山籠もり。「健康とは何か」について考え実践する。そこでの気づきを経て、ストイックな性格上、健康に関する情報を収集し、今までの経験を活かした「身体の外からの美と中からの美」の情報を発信する。それらを事業化し日々トライ&エラーを繰り返しながら事業経営に取り組んでいる。

現在の仕事についた経緯

食事や生活習慣の不摂生・過労などによって自身の体調を崩した事がきっかけです。
若いから!元気だから!という体感で今まで過ごしてきたなか、回りから「そんな生活をしていたら体を壊すよ」という忠告を全く聞き入れず、動けるだけ動いた結果、体は正直で、知らないうちに限界に達していました。
今まで、「見た目」を美しくするプロとして活動してきましたが、「見た目」を作るためには「身体の内側からのケアが重要」であること、日々の生活習慣の見直し、並びに実践が必要不可欠だと痛感しました。今現代、働き方改革の最中とはいえ、「どうしても無理をしなくてはいけない状況の方」、「元気だと思い込んでいる方」、また、「働きたくても働けない身体になってしまった」なども、未然に防ぐための、食や生活習慣の改善方法を具体的に提案しています。
また、育児や介護など様々な理由で、外で仕事が出来ない、主には女性が、「自宅でも仕事が出来て収入を得られる為の雇用の創出」という事も考えて推し進めております。

仕事へのこだわり

常に「考え込む前にまず行動」を貫いてきました。
メイクアップアーティストとして、私は男性ですから元々「お化粧」を知らないわけです。ですが、誰よりも上手くなりたい!という想いが人一倍強かったと思います。現に、見習い時代は、お金も人脈もない・・・でもメイクが上手くなりたいという想いから、都内の主要な駅で道行く人や花火大会などの各種イベントなどの場所で、道行く女性に「メイクアップアーティストの卵なんです!無料でいいので顔を2.3分貸してください!」と声をかけ、今思うと変な勧誘なのかナンパなのかと思われたかもしれませんが、意外と7.8割の方が足を止めて下さり、顔を貸りて「ストリートメイキャップ」を行い、1日50人を目標に約2年間、特別な事が無い限り実践していました。そこまでこなせば誰でも上手くなります。
そこから自信と実力をつけ、少ないチャンスにとにかく一生懸命に仕事をした結果、クライアントさんからも「君が現場に立つとフロア自体の売上もあがるんだよ!」「君が入ると現場の空気が良くなって撮影が盛り上がっていい雰囲気になるからまたお願いね!」など、ありがたい声を多く頂き、それに甘んじずに更に出来る限り、クライアントの要望を上回る結果を出してきたと自負しています。お陰様で、白羽の矢が立つような現場で声をかけてもらった際も、必ず結果を残し、評価をくださったクライアント様のお蔭で今の私が存在します。
とにかく、「目の前の事を200%で仕上げる事」に超集中しています。考える事よりも、まず動いてみて、そして動きながら考えるという事も今ではできるようになりました。当時はがむしゃら過ぎた部分もありましたが・・・私が言う事ではないですが、「一生懸命に丁寧に全力で自分がしてもらったら嬉しい事を人にする」という事を自然と行っていたのだと思います。今もそのスタイルと心構えは変わりません。

若者へのメッセージ

人様にアドバイスするような立場ではありませんが、一言。仕事だけでなく生きていくなかで、接する「人」「もの」すべてに感謝をし、当たり前ではないという心を持つことは非常に大切だと思います。そこに感謝の心があれば、自ずと「行動」に現れるのだと考えます。現世は、合理的で素晴らしいツールが日々生み出され、仕事も全て合理化でき、ポケベル世代からすると考えられない程早い進化が日々続いています。
ですが、合理的なツールを作るのも基本「人」である事を忘れてはいけないと思います。人としてのお付き合い、新しいイノベーションは常に、「お悩み解決」のツールが多いはずです。そのイノベーションを生むのは「故きを温ねて新しきを知る」つまり温故知新から生まれる事も多いと思います。デジタルが常態化する世の中ですが、昨今のコロナウイルスによって人とのリアルな交流はどうしても避けなくてはいけない状況になってしまいましたが、それによってオンラインというツールが当たり前になりました。それらを使えば容易に人と繋がる事もできます。SNSもそうです。
ですが、「自ら足を運ぶ」という部分が、希薄になっているような気がします。アドバイスというよりも私が心がけている一つに「人に会う事」があります。そこにイノベーションを生むためのヒントは多くあると思っています。そして、「人」とのリアルでの会話は「気づきソリューション」を与えてくれるはずです。どうか、デジタルなツールをうまくつかいつつも、人やモノの「心」も大切にすることを切に願いつつ、私自身も今までもこれからも身を挺して精進して参ります。