Sekigawa Yuichi

関川 佑一

株式会社NAU 代表取締役社長 http://nau-cosme.co.jp/

現在の仕事についた経緯

大学入学と同時に家を離れ、そこで演劇と出会い、この業界で生きていこうと決意し、尊敬できる師匠の下に弟子入りして研鑽を積んでいました。そのうち裏方スタッフとしての能力が評価され、仕事をいただけるようになり、個人では受けきれないものが増えてきたので会社を設立しました。
しかしながら、コロナ禍により芸能・エンタメ業界は大打撃をうけ、仕事がほとんど無くなる状態になってしまいました。その時期に叔父である先代社長が体調を崩し、出社できなくなりました。そのような状況下で家族・社員と相談し、家業を継ぐ決意をしました。

仕事へのこだわり

仕事をする上で一番大事なのはコミュニケーションだと常々思っています。
家業とはいえ、全くの分野違いからの後継となったので、就任当初は不安でいっぱいでした。ですが、今はそれを強みと感じることができるようになっています。

演劇の世界では、これから形にしていくものに対して顧客に想像していただき、いかにして自分のアイデア・スキル・経験にお金を払っていただくかが重要なため、そこに注力してきました。
今の株式会社NAUでも、弊社商品を使ったユーザーが喜んでいる姿を、いかにサロン様・ディーラー様に想像していただくか、また想像しやすい状況を作れるか、ということを念頭に営業をしています。

若年の頃から一貫して、コミュニケーションの重要性を師や諸先輩方から叩き込まれました。おかげさまで会話の中で相手の要求や望みを読み解くことや逆に自分のそれらを相手に伝えることが得意となりました。演劇の世界で培ったこのスキルを活かし、顧客とはもちろん、社内でもコミュニケーションを活発にし、色々な角度からの意見や想像力を大事にしています。

若者へのメッセージ

まずはやりたいことを仕事にする努力をしましょう。それが達成できれば御の字、もし道半ばとなってしまってもそこで得るものはかけがえのない経験となります。
僕は理系の大学にいったのに演劇の道を志しました。当初は文系の学科に進学すればよかったと後悔しましたが、理系の経歴や考え方がやがて演劇業界の中で特殊なスキルとなり、重宝され、仕事をいただけるようになりました。
家業を継いだ今、同じくきちんと勉強しておけばよかったと後悔することもありますが、演劇業界で培った経験をこの業種で活かせるようになりはじめると、ようやく個性を発揮することができるようになりました。
人生に無駄な経験など一つありません。今興味のあるもの、大事にしているものときちんと向き合えば、必ず次の何かに繋がっていきます。