大学卒業後、教育系出版社を経てリクルート入社。
その後、ブライダルジュエリーブランドの役員を担い、ITメディアの営業統括に従事。
会社員時代にサウナに出会い、サウナ専門メディア「サウナタイム」を立ち上げ、現在に至る。
略歴
現在の仕事についた経緯
前職の時、毎週の経営会議がとてつもないストレスで、逃れるようにサウナに行っていました。サウナに入ると肉体的にも精神的にも休まる感じがして、タフなビジネスシーンをなんとか切り抜けられるようになりました。
しかし、サウナに入るとなぜ心身ともに健康になるのか。全国にはどんなサウナがあるのか。そういった疑問に答えるサービスが当時は一つも無く、無いなら作るべきだと考え、サウナタイムを作りました。
サウナタイムが出来て4年。今度はさまざまなサウナ施設の方から、多くの悩みを伺うようになりました。
自分のサービスでサウナ施設の問題解決がしたい。そうして新しいサウナのサービス、サウナタイムパスが生まれました。
仕事へのこだわり
自分のポジションを明確に意識することです。ポジションというのは、「役職」ではなく「役割」です。
たとえばサッカーでいうと、ぼくは典型的なFWタイプです。体力、腕力、行動力で仕事をし、人より多く動き多く仕事を獲得してくる。これがぼくの役割です。しかし、人をマネジメントする、誰かをサポートする、このような役割は本当に下手で、DFやMFのような立ち回りは絶対にぼくには出来ないでしょう。
なのに、リーダー、部長、本部長という「役職」を求める。それはエースストライカーが司令塔をやるようなもんで、いうなれば適材不適所です。
自分はなにが得意なのか。その得意技を使ってどうやれば組織や会社に貢献できるのか。
逆になにが出来ないのか。何が苦手で、その箇所をどうチームに助けてもらうのか。
常に自分の「役割」を意識して仕事をしてきました。
そして、自分の「役割」をより精度高く実行するには、自分の特技を持つことだと思います。その特技をある程度磨いたら、今度は別の特技と組み合わせることだと思います。
たとえば、ぼくは「営業」が得意です。モノや企画を販売し、収益を上げることがとても好きです。でもぼくより営業ができる人間は山ほどいます。
今度は「営業」という特技に、「経理」という別の特技を身につけてくっつけます。経理ができる営業、こうなるとぐんと市場価値は上がります。そこに今度は「法務」という特技も磨いてくっつけます。
「営業」「経理」「法務」これらをくっつけると、「経営」という新しい特技が出てくると思います。これができるビジネスマンは一気に稀有な存在になり、こうやってキャリアは生成されていくのかなと思います。
若者へのメッセージ
ぼくもまだまだ道半ばの人間なのでたいそれたことは言えないですが、ひとつ、アドバイスが言えるとしたら、とにかく「自分を知る」ことだと思います。
自分は何が得意で何が出来て、なにを幸せと感じどう生きたいのか。
必ず主語を「自分」で考えて欲しくて、間違っても「世の中がこうだから」とか「それが一般的だから」とかで考えて欲しく無いです。
ぼくは高級フレンチや上等な寿司よりも、吉野家の牛丼やサウナ施設で食べる脂っこい料理が大好きです。そんなぼくが毎日高級フレンチを食べたら幸せでしょうか?そんなお金と時間があるのなら、サウナに行って豚キムチをビールで流し込んだ方がよっぽど幸せです。
でも、世間一般から見たら、毎日高級フレンチ食べてる人は成功者に見えるでしょう。しかしそれにならってしまうと、自分の幸せを見失ってしまいます。
人の幸せの形やサイズはみんな違うのに、自分の幸せを推し量ることを日本のビジネスマンは本当に軽視していると思います。
今一度、自分のこと、自分の幸せを、自分の尺度で自分の価値観で自分の考えでしっかり知る、これをやってみてほしいと思います。