中央大学商学部卒業。新卒で某コンビニ会社に入社。1996年、Webデザイナーになる。2000年に会社設立。現在は、士業・中小企業の売上を伸ばすWebコンサルタント・販促デザイナーとして活躍。著書は3冊あり、『ホームページ集客大全100』(自由国民社)など。
略歴
現在の仕事についた経緯
何か事業をやってみたいと思って、中小企業診断士の勉強をしていた1995年。新聞広告で見た「ホームページ作成講座」に参加して、その講師に「うちの会社に来ないか?」と誘いを受けました。
ホームページ制作のためのHTMLは、さほどよくわかっていなかったのですが、中学・高校で漫画研究部だったこともありイラストが描け、毎週自宅の店の手描きチラシを作成していたので、ホームページ制作は得意なことを生かせるのでは?と思い、直感的にWeb業界に飛び込みました。
仕事へのこだわり
会社の役に立つホームページを制作し、提供すること。その目的のために、一切の自分自身のこだわりを捨て、目の前のお客様に集中した仕事をするのが、自分の仕事へのこだわりです。
目的を達成するための新しいアイデアや工夫は、楽しさの中から生まれると思っています。だから、その打ち合わせでさえ、目の前の相手に楽しんで取り組んでもらえるよう、会話やデザインなどすべてのことを考え尽くすことを心がけています。
その考えができるようになったのは、20代後半の新人のときの経験からです。まだスキルや経験が足りず、余裕がなかった私に、相手先の担当者が大らかな打ち合わせをしてくださり、デザイン提案や伝えたいことを言えるよう配慮してくださったのです。そのおかげで、お客様も満足いただける制作ができました。
まさに、仕事を通じて、人生の先輩に大切なことを教わったのです。その経験から、仕事だからとそれだけの打ち合わせではダメで、思ったことを率直に伝えるには、楽しさや余裕が必要と痛感しています。
また自分のデザイン技術に壁を感じていて悩んでいた頃、お客様から「ホームページから集客できるようになって、広告費が助かった!」というお言葉をいただきました。その時に、ホームページは綺麗なデザインだけではなく、役に立つ物であるべきと悟りました。
今思えば、仕事を通じて、お客様に大切なすべてのことを教わりました。そして、それが私の仕事のスタイルにもなったのです。
若者へのメッセージ
自分の人生を生きる。そのために働いてお金を得ることは、一番大切なことだと思っています。お金が全てではないけれど、お金がなければ生活できないし、好きなこともできないですよね。
『自分の好きを仕事にする』という言葉がありますが、それはすごく不安定なことだと思います。好きという感情は、自分でも状況によって変わるものです。さらに、自分の好きが、他人がお金を払ってくれる価値あるものになれば良いですが、そうでないことも多い。
だからひとまず、今の仕事に真剣に向き合ってみてください。一生懸命に働いてみてください。損得など考えず、自分で勉強してみてください。そこから、人生が変わるはずです。私もそうでした。
好きでもない仕事でも、出来るようになると楽しくなりました。そして仕事を好きになったら、いろいろ工夫して得意になりました。さらに、それを見ていた周囲の人に引き立ててもらえて、ステップアップの機会を得ました。私のようなエリートでもないWebデザイナーが、今は社長。さらに上場会社の社外取締役にもなっています。
今向き合っている仕事を一生懸命にやると、あなたの未来が開けます。