Shimura Satoshi

志村 聡

株式会社VELETA 代表取締役 https://veletainc.com/

略歴

高校卒業後、新卒で株式会社イビデンに入社し3年勤務。
その後、飲食の世界に入り、岐阜・名古屋の某レストランでの勤務経験を経て株式会社ひらまつに入社。23歳でj.s.a.認定ソムリエ取得。株式会社ひらまつ時代は、オーベルジュ・ド・リル名古屋にてソムリエとして勤務。
3年勤務後に独立、シャンパンバー・寿司バーの経営に携わり、現在は株式会社VELETAの代表取締役として2014年5月に立ち上げ、現在に至る。
宅地建物取引士取得後、東海エリアを中心に店舗専門の不動産仲介業、同時に店舗内装業も営み、過去のソムリエ経験を活かしてデザイナーとしても活躍中。

現在の仕事についた経緯

一時は飲食・ソムリエの道で日本にレストランを展開していきたいと夢を描いておりました。なぜなら最高のワインと料理を楽しむ空間はとても華やかで、働く私共までが誇らしく思える世界だったからです。しかしその志が変動する大きなきっかけとして2011年3月11日東日本大震災が起き、東北や関東を中心に日本中が悲しみに見舞われました。あの時、お客様の贅沢な食事やワインの自粛を目の当たりにし、私も高級なレストランだけを目指し求めるのではなく、人々が本当の意味で飲食業界で幸せを感じて頂けるのは何かと考え始めました。その考えから気付いたのは、高級だけではなく、気軽に足を運べるレストランも正に、お客様の笑顔は一緒じゃないかということでした。

私の父と兄は一級建築士です。幼い頃から私は日常的に図面に触れ、クーラーの効いた父の事務所部屋の製図台で学校の勉強もしておりました。父から「この建物の外観をぬり絵してみていいよ」などと言われており、今思えば知らず知らずのうちに現在の基礎を築いていたのかもしれません。

飲食店の経営をしながら、ある時気付きました。僕のソムリエ時代の経験や、グランドメゾンでの経験、ブラッスリーでの経験や独立開業の経験を活かし、独立を目指す飲食店舗のオーナーに僕の経験を使ってもらい、多岐に渡る店舗を設計し、施工し、そしてそのオーナーとお客様を絆ぐための架け橋になろうと考えました。
お客様の目線や居心地、スタッフの動線や無駄のない設備の配置など、僕の経験でしか表現できない店舗創りをしようとこの会社を立ち上げました。

仕事へのこだわり

この会社を立ち上げた動機にもあるように、私の経験は通常の設計士・デザイナーには無い知識があります。私の最大の武器でもあり、お客様のためになる強みと考えております。
20代の前半はサービスマンとして、ホスピタリティーを常に学んでおりました。たくさんの本を読み、リッツカールトンやスターバックスコーヒーから特に、本当のサービスとは何かを学んでおりました。その頃の経験・知識は、私のビジネスのスタイルとなり、今も変わらない大切な幹となっております。NOと言わない会社を築くと!!

また、私は積み上げた経験や実績を元に、他人から見ると大転職をしているように捉えられておりました。なんで東証一部の企業に就職できたのに、辞めて飲食店の下積みからやるの?ソムリエとして一流のレストランで勤めて実績も積み、なぜ建築や不動産業に行ってしまったの?もったいない!!など多々驚かれている20代でした。
しかし、私はなぜかいつも自信がありました。
真摯に取り組み、突き進み続ければ努力は必ず報われると信じていたからです。同じ人間が一代で上場企業を作っているんだ!!できないことなど無い!といつも自分に言い聞かせております。

私は小学校3年生から高校卒業まで野球少年でした。中学から硬式に入りリトルリーグを経験し、高校では春夏と地方大会で主将として準優勝をしました。
昔から諦めが悪く、とことん練習した日々もまた財産だと振り返ります。この経験もまた、今の私の大切なスタイルです。座右の銘につながっております。(イチローさんから学びました。)

いつもスタッフに言う言葉があります。お客様は人、共に働く仲間も人、現場で作業をしてくれる職人も人、人だから気持ちが大切なんだと伝えております。
そして、機械は結果しか判断しないが、人からの信頼は、その結果までのプロセスが大事だということも伝えております。同じ失敗も、人としての思いやりがあれば許してもらえたり、また、その失敗から信頼を築くチャンスになることもあると信じております。

若者へのメッセージ

僕は25歳で飲食店舗の経営をし、今の会社を28歳で立ち上げました。チャンスは自分の行動でしかモノに出来ないと信じています。
楽して、得れるものは簡単に崩れてしまいます。
自分の努力の量=結果です。
また、そんな努力をするリーダーに人は心を動かされると信じております。
未来は誰にもわからないからこそ、絶え間ない努力で、未来を築くしかありません。
信じて進む!それが一番の成功への近道と信じております。