地元の高校を卒業後、千葉県の和菓子の名店で修行。5年契約で入社したが1年後の19才の時に実父が急死したことを機に家業を継ぐ。その後、独学で和菓子の技術を学び、様々なコンクールで受賞歴多数。32歳の時にフランス・パリで和菓子講習会の講師として招かれ、技術を披露したことがきっかけで「もっとたくさんの方に和菓子を知ってほしい」と思い、日本全国からの講習会のオファーを受けるようになる。製菓学校、大学、高校で和菓子の授業を受け持つ一方で、地域での子ども会や老人会でも手作り和菓子体験を開催し、多方面で和菓子の普及活動を積極的に行う。現在は菓匠庵白穂を2店舗経営し、和菓子ソリューション事業として別会社【株式会社SHIRAHO PLUS】を設立。

略歴
現在の仕事についた経緯
もともと和菓子が好きでこの仕事に就いたわけではなかったのですが、実家が和菓子屋で長男ということもあり本音は「嫌々」始めました(笑)。
しかし、千葉県の有名和菓子店で修行させていただくことになり、そこで全国各地から修行に来ている同世代の仲間と出会い「真剣な表情で小豆を炊く目」「指先まで心を通わせる技術」などを目の当たりにし、共に切磋琢磨しているうちに和菓子の魅力にどっぷりつかりました。今では天職だと思っています。
仕事へのこだわり
菓匠庵白穂の経営理念は『和菓子でつなぐ未来の笑顔』です。
私は製菓学校にも通っていませんし、修行も少ししかしていないので良くも悪くも「基本」がないです。そのため、昔から「なぜこうなるの?」と材料や製造工程など常識と言われてきた事を疑い、自分が納得するまで失敗を重ねてきました。
その「なぜ?どうして?」という気付きを、わからないことは後回しにせず徹底的に調べることで、自分自身の成長に繋がってきたと思います。
【和菓子職人】という仕事をもっとたくさんの方に知っていただけるように、これからも「和菓子とはこうあるべきだ」と固定概念にとらわれない自由な発想で、時代に合わせた楽しくておいしい自由な発想のお菓子作りを心がけ、子どもたちからも「和菓子職人ってかっこいいな」と思ってもらえるような職業にしたいですね。
若者へのメッセージ
自分自身が学生時代に特にやりたいことや夢というのがなかったのですが、私がもし皆さんにアドバイスできることがあるとすれば、何か一つ目標が見つかったらまっすぐ突き進んでみてほしいということです。
きっと辛いこと嫌なこと、やりたくないことがたくさんあると思いますが、今をトキメク時代をリードしているあこがれの人や成功した大人たちも皆さんと同じように辛いことや苦しいことを乗り越えて成功しています。
夢や目標に日付をつけて、何歳までに〇〇を取得するとか、〇〇歳にはこんな生き方をするとか、自分で決めた人生の設計図を必死につかむ努力をしてみて下さい。
他人からの目は気にしない。自分は自分です。きっとその努力をしている時間は無駄ではないですし楽しいはずですから!
笑顔は周りの人も笑顔にします。人生を後悔しないように自分で決めた道を自分のペースで歩んでください。