幼少時代をアメリカで過ごしたのですが、仕事で語学力を生かす考えはなく、学校を出た後は特に英語を使う機会のない出版社へ就職し、約4年間勤務しました。
しかしその後IT企業に転職したところ、IT技術者としてアフリカでボランティア活動を行ったり、次はアメリカで勤務したりと、英語の必要性、ひいては可能性を感じる機会を多く経験しました。
ただ、当時から日本において英語を使ってできる仕事を探すのは容易ではなく、それならば私自身の手によって英語を活用できる職場を増やせないかと考えたことが転機となり、2018年シングルポイントジャパン合同会社の設立に至りました。
現在の仕事についた経緯
仕事へのこだわり
弊社社員の勤務形態はいわゆる客先常駐です。そのため、私が社員と顔を合わせるのは1カ月に1回程度、人によっては3カ月に1回程度という場合もあります。
しかしコミュニケーションを取らずにいればいるほど、関係性はだんだん希薄になっていき、会社としても「客先に人を送り込むだけで完結」といったことになりかねません。
したがって、社員とのコミュニケーションは私が最も重視しているところで、各社員がどのような仕事に従事しているのか、また、仕事上での悩みや今後のキャリア形成など、あらゆる話をするようにしています。
英語を使って仕事をしたいという人は、非常に強いパッションはあるものの、どんな仕事をしたいのか、あるいはどのようにキャリアアップをしていくのかといった道筋が掴めていない人が多く、その面でも何か手助けになればという気持ちで、日々のコミュニケーションや信頼関係の構築に注力しています。
今後の目標
現在約15名の社員が客先に常駐していますが、まだまだ少ないと考えており、直近の目標は人の数をどんどん増やしていくことになります。ただ、単純に企業の規模を拡大したいというよりは、多種多様なキャリアの社員層を作りたいといった方がより適切かもしれません。
弊社では入社面談の際に「キャリアアップができたら、他社へ転職してもらっても構わない」ということを明確に伝えています。もちろん、弊社で長く働いてもらうことも歓迎なのですが、思い思いのキャリアが実現できるよう応援してあげたいというのが基本的なスタンスです。
すると、シングルポイントジャパンという会社の中に、数十年選手のベテラン、キャリアアップを計画している中堅、まだ先の見えない新人など、英語力以外+多種多様なキャリアプランを持つ社員が多く集い、とてもユニークな会社になると思います。
ただし規模を拡大するということは、それだけ各社員とのコミュニケーションがより希薄になる可能性も含むため、その点をカバーできるようなアイデアも併せて検討していかなければならないと感じています。
若者へのメッセージ
私達の時代もそうでしたが、若い人達は総じて正解を求める傾向にあるのではないかと思います。誰しも間違いを犯すのは怖いものですし、皆と同じことをして安心したいという気持ちもあるでしょう。
しかしながら、「人と違う」というのはすなわち個性であり、ひた隠しにしなくてはいけないものではないはずです。むしろ個性をうまく発揮できている人は、就職活動でも会社側から見つけてもらいやすく、社会に出てからもそういう人の方が人間味があって魅力的に映るのではないでしょうか。
弊社のように、海外経験を持つ人ばかりだと、やはり少し普通ではない感覚を持っている人が多く、それはそれで面白いものです。こちらとしては、今後、彼等が個性を活かしたキャリアを積み重ねていけるよう応援したいという気持ちにもなります。
よって、皆さんも人と違う部分をどんどんと伸ばしていき、あなた独自の個性としてうまく開花させられるよう頑張ってほしいなと思います。