2006年、東京農工大学農学部卒。獣医師として6年間、浜松の動物病院で勤務。2012年より夜間救急専任獣医師として多くの犬猫救急患者を診察。2022年6月、横浜動物救急診療センター(VECCS横浜)を開業。学術講演・学術書執筆多数。
略歴
現在の仕事についた経緯
人とのコミュニケーションが苦手で動物相手の仕事だったら良いなあと思って獣医師を選びました。実際には獣医師が相手をするのは飼主という名の人間であることにすぐに気が付き、一時期大変悩みましたが、先輩や同僚に助けられ何とか辞めずに続けることができました。
ある日救急の動物の異変に気が付くことができず、死なせてしまったことで救急をしっかり学びたいと思い、救急獣医療の道に進みました。当初は数年程度のつもりでしたが、ある日この分野を続けることが自分の使命だと認識し、24時間救急動物病院を開業するに至りました。
仕事へのこだわり
大きな成果を出そうと思わず、日々粛々とルーチンワークをこなしていくこと。ちょっとした決まり、面倒くさいルールを軽視せずそれらのルールの意味を理解しながら確実に履行していくこと。
地味ながら基本に忠実であることがいずれ大きな成果につながると信じて仕事をしてきました。
人を率いる立場になった今でも、変に気負わず、すごいところを見せてやろうなどと思わず、自分が一つ一つの業務を間違いなくこなしている姿を見せることが大切だと思っています。
若者へのメッセージ
私を含め多くの人は凡人です。凡人はスーパーマンの真似をしても多分うまくいきません。
自分のキャパシティ、自分の特性を理解し、無理のない道をコツコツ進むことは決して遠回りではありません。
法令を遵守し、誰かを傷つけず、将来の家族に心から誇れる人生というのはそこそこ地味でしょうけど、悪くない人生だと思います。