株式会社キーエンスを経て、パーソルテンプスタッフ株式会社に入社。金融機関向けの営業部門でキャリアを積み、メガバンクの営業担当を歴任。持ち株会社グループ成長戦略本部にて基幹システムの開発プロジェクトに従事。
アウトソーシング運用部マネージャー、若年向けキャリアセンター室長を経て、金融機関向けの営業部門で事業部長。
2020年にLifeShip株式会社を起業し、現在に至る。
略歴
現在の仕事についた経緯
学生時代のアルバイトを含め、いくつかの仕事を経験する中で、自分は「人が好きで人に関わる仕事が向いている」という事がわかり、「人の人生やキャリアに影響を与える仕事、人の可能性や生きがいを引き出す仕事がしたい」と思うようになりました。
そういう意味で「はたらいて、笑おう」をビジョンに掲げる前職もとても好きな会社であり好きな仕事でしたが、丸20年のキャリアの節目である2020年に、あるベンチャーキャピタルとのご縁があり「より自由な発想で直接的に社会や業界に対して挑む事ができる」と感じ、今の会社を起業しました。
仕事へのこだわり
仕事には「信頼」が何よりも大切だと思っています。雇用形態や役職等に関わらず、まずプロとして報酬以上の働きをする事が必要です。その上で自分自身が人であることを常に意識しています。人とモノは違う。モノは「使う」ものですが、「頼り」「活かす」のが人です。
同じ時給1,000円、年収1,000万円と言っても人によってそれ以上の働きをする人もいれば、きっちり報酬の分だけ働くという人、報酬が固定なら可能な範囲でラクをしたいと考える人もいます。機械であれば1+1=2になりますが、人間には「2・6・2の法則」という言葉もあり、1+1=2になるとは限りません。3以上の価値を発揮することもあれば、2さえ下回ってしまうこともあります。
人は計算ができて論理で考える事ができる。効率を追求することができる。機械やコンピューターを生み出したのも人間です。人間は本当に凄い。だからと言って論理や計算、数字だけで仕事をすると、それはそれで感動はなく、大きな事も成せず、会社も衰退してしまう気がします。
人間には得意・不得意があり、感情があり体調もあります。仕事以上に家族や健康が大切だとも思います。仲間と馬鹿話をして笑ったり、たわいもない雑談をする時間も大切にしたい。願ったり祈ったり夢中になったりできる人間は無駄な時間からイノベーションを起こすこともできる。
私は「自分のやれないことをやれるようにするのが経営者」だと考えていますが、そのためには信頼できる仲間の協力が不可欠です。損得勘定ばかりではなく恩や縁も大事にしながら仕事をしたいと思っています。
若者へのメッセージ
人生は冒険、そしてその冒険の主人公は自分自身です。これは起業したからそう思うのではなく、どんな仕事でも、学生でも、また日常の生活においても言えることだと思っています。
同じ繰り返しに思える毎日が実はそうではない。毎日が行動をするかしないかの選択の連続であり、創意工夫する余地が無限にある。そしてその小さな積み重ねがやがて「自分らしさ」という大きな違いになり、ありきたりな日常にも生きがいを感じるようになる。
冒険は厳しく、思い通りにいかないことも多いですが、自分次第で自由に、どこを目指すこともできます。気持ちのよい挨拶をする、わからないことは素直に質問する、自分の意見を言う。一本のメールや電話を面倒がらずにアクションする。そんなちょっとした勇気や根気ある行動が冒険を大きく前に進め、自分の人生が縁に恵まれて、未来につながっていく。
この冒険の時間、人の一生は一瞬です。成功しても失敗しても人ならば死という結末は皆同じ。だからこそ、思う存分に挑戦できる。楽しめる時間、役に立てる時間は有限です。自分のため、仲間のため、家族のため、そして世のため人ため、自分の人生という冒険を思い切り楽しんで下さい。