Takamatsu Katsuyuki

高松 克行

三和エナジー株式会社 代表取締役社長 https://sanwa-energy.com/

現在の仕事についた経緯

弊社は昭和42年、建設現場を中心としたパトロール給油を祖業として設立されましたが、2017年より、運送会社の長距離トラックなどを対象に石油小売を行っている宇佐美グループの一員となりました。
宇佐美としては中長期視野で会社の発展を考えた際に、やはり新規事業の展開が必要であるとの判断から、石油業という同カテゴリーでありながら、新たな可能性を感じられる配送事業に着目しました。
私はもともと宇佐美の社員であり、就任前は北海道から九州まで13支店ある中で、兵庫県・島根県・鳥取県・岡山県・広島県・山口県・四国4県を担当する山陽支店の責任者を務めていました。
その後、突然の人事で大変驚きはしたものの、2018年に三和エナジーの代表を拝命した次第です。

仕事へのこだわり

近年はSDGsの観点から石油の扱い方が見直され始めていますが、弊社でも非常用発電機の重油タンクの循環濾過クリーンを独自に開発し、特許を取るなどして、かねてから環境にかかる配慮を行いながらビジネスに取り組んできました。
そして、私達の主力のお客様であるゼネコン様については特にスピード感を持ってSDGsの達成にあたられており、具体的には「CO2排出量50%減」を掲げて邁進し、僅かに手の届かない残り5%を燃料の見直しをもって実現したいとの意向を持っていらっしゃいます。
そこで注目が高まっているのがバイオ燃料です。しかしバイオ燃料を安定的に供給する会社がまだないということもあり、弊社では2023年6月にバイオ燃料プラントの完成を目指し、準備を進めています。
このように、バイオ燃料の安定供給を目指すといったSDGsにかかる施策は、ゼネコン様を中心とするお客様へのニーズと世の社会問題を同時に満たすものとして、現在弊社で特に注力している分野です。
また、私が代表に就任して以降は、全国を対象としてM&Aを積極的に行っています。
親元である宇佐美が、北海道から九州まで全国に拠点を構えていることもあり、弊社も全国で繋がれるネットワークの構築に注力しているところです。
さらに、M&A後も引き続き皆さんに弊社で活躍して頂けるような環境・風土を整えると共に、「役職は人を育てる」の言葉にならい、積極的に役職登用を行うなど、社員のモチベーション向上や士気のマネジメントは日頃から意識しています。

今後の目標

現在弊社で注力している事業に「EESS(Emargency Energy Support System)」があります。
こちらは地震や台風等の大規模災害が起こった際に、お客様の事業に支障をきたさないよう、弊社が緊急時に契約者であるお客様の発電設備へ継続的に給油・給水をさせて頂くサービスで、いわば企業のBCP(事業継続計画)対策の一環として提供しています。
主なお客様はデータセンターや通信インフラの企業様であり、いわば日本の通信環境や社会活動、経済を担う大きな役割を持つ企業様ばかりです。
今後は日本全国へそのネットワークを拡大し、1社でも多くの方々の有事を私達にお任せ頂くことで、日本を災害から守るその一助となれればと考えています。

若者へのメッセージ

皆さんにおかれては「何になりたい」「こういう職業に就きたい」といった夢や希望を持って日々を過ごされていることでしょう。
私個人の考えでいうと、人生で最も幸せなことは、自分の仕事を好きだと思えることではないかと思います。
私自身、弊社の社員にも自身の仕事に誇りを持ってもらえるよう、経営者として日々努めています。
多くの会社・職業がある中でさまざまな迷い、悩みが生じることも多いかと思いますが、ぜひ自分が心から好きだと思える仕事に就けるよう、研鑽を積んでいって頂きたいと思います。