Takeda Katsuhiko

武田 勝彦

特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン 事務局長 https://www.childfund.or.jp/

略歴

中学時代のベトナム難民との出会いが転機となり、国際支援の道を目指す。金融機関での勤務経験や英国大学院留学を経て、いくつかの国際NGOにて、世界各地での開発支援事業や緊急復興支援事業の運営管理、事業部長や事務局長を歴任。2017年4月より、アジアの貧困地域の子どもたちを支援するチャイルド・ファンド・ジャパンにて、事務局長として働く。

現在の仕事についた経緯

以前、別の団体で組織運営に携わっていましたが、より現場に近い事業運営に携われる役職に一度戻りました。しかし、「厄介なことから逃げるのではなく、これまでの失敗や挫折を糧にした貢献をしなくてもいいのか」そんな自問をする中、やはり別のところで組織運営をやり直したいと思っていたところに、現在のチャイルド・ファンド・ジャパンの仕事の募集がありました。
不思議なもので、この組織ではさらに大きな課題と試練が待ち構えていましたが、過去の経験を糧に、それを乗り越えるべく奮闘しています。

仕事へのこだわり

常に正直であること。いまの仕事で言えば、まず受益者に誠実であること、次に協力者に誠実であることです。途上国等の子どもたちへの支援をしていますから、彼らの声を聞いて寄り添うこと。そして、寄付者やドナーの意向をできる限り尊重すること。誠実さにつながるので、説明責任と透明性を大事にしています。
例えば、自己満足や属人化とならないように共通のルールを作り、それを実行して遵守し、組織の内外での見える化と共有化にこだわっています。

若者へのメッセージ

出る杭でもいい、むしろ出る杭になって欲しいです。日本には、「出る杭は打たれる」という悪しき集団心理があります。でも、多くの国では出る杭も尊重されることを見てきました。
平準化や横並びは個性や多様性を殺してしまい、変化や発展を生みません。ひとはそれぞれ特有な能力や役割が与えられています。自分を信じてそのギフトを活かすべきだと思います。そのうち、出る杭を認める人たちが出てくる日が来ることでしょう。