Tanabe Terutaka

田邉 輝恭

鯉幟すぽっと株式会社 代表取締役 https://teruterubose.jp/

略歴

呉高等専門学校卒業。新卒で某大手製鉄所に入社し11年勤務。2017年独立。現在は1945年創業の自動車販売事業と1930年創業のスポーツ用品販売事業を継ぐ3代目の経営者をしており、独立2年で4社のオーナーとなった経験から経営コンサルタントとしても活動している。

現在の仕事についた経緯

学生時代の友人が不慮の事故で首の骨を折り、全身麻痺そして人工呼吸器の人生になりました。彼のお母さんから「この子が一番恐れていることは、自分から情報発信ができないから、いつかみんなから忘れられるのではないかということ」という話を聞き、何かいい方法がないか模索しました。
その中でコピーライティングと出会いました。(ヒカルとか青汁王子とかDaiGoが言っているものです)とはいえ、本当にこれで手に職を持って社会復帰できるかはわからなかったので、まずは自分で真偽を確かめるべく活動を開始したというのが経緯です。

仕事へのこだわり

あえて恥を晒そうと思いますが、サラリーマン時代はぶっちゃけできるタイプではなく、上司からしょっちゅう怒られていました。あまりにも怒られるので(本当に毎日)、仕事や自分の人生そのものに価値が見い出せなくなり、生きるのが辛かったことを今でも覚えています。
でもこのままだとどうにもなりませんし、変わりたいという気持ちもありましたので「だったら徹底的に怒られまくって、怒られた数が1000回超えるまで突き進んでやるわ!」と反骨心をむき出しにしたところ、1ヶ月くらいで上司の評価が変わっていきました。今振り返ると私の仕事に対する姿勢が逃げ腰かつ、自暴自棄による斜に構えた態度だったことが悪かったのだと思います。これは今でも人生における反省点です。

独立する時もそうなのですが、独立というと人によっては聞こえがいいと思いますが、現実はそんなに甘くはありません。食っていけるほど技術を身につけようと思ったら、他の全てを犠牲にする覚悟が必要ですし、犠牲にしたからといって収入が得られるとは限りません。
独立最初の頃は、あまりにも相手にしてもらえないし仕事も手に入らなかったので完全無収入でした(妻子がいたにもかかわらず)。正直言って心が折れそうにもなりましたが、「100人断られるまで意地でも突き進んでやる!」と、またもや反骨心をむき出しに進んだところ、独立4ヶ月目から収入を得ることができました。

仕事をするということは責任を負うことだと私は考えています。その責任を負うのも、立場によってはそもそも責任すら負わせてもらえない時もありますし、責務を履き違えて理不尽に近い過度な要求を迫られる場合もあります。それらに立ち向かうためにも、社会や人・そして環境への反骨心を常に抱いておくことが、私なりのこだわりです。

若者へのメッセージ

世の中、志が高い人ばかりではありません。私もこんなふうに書いていますが、仕事が面倒になることはしょっちゅうあります。逃げたくて、遊びたくて、どこか見知らぬ土地に放浪の旅に出かけたくなる時があります。

あなたはどうですか?日々の仕事に対して「面倒くせぇ…」「なんでこんなことをやってるんだろ…」と思ったことはありませんか?もしそうであれば、あえて真正面からぶつかってみることをオススメします。まずは1日だけ、いや1時間だけでもいいので、やるべきこと・やりたいことに真正面に対峙してみてください。今、自分を見失いつつあるのであれば、必ず道が見えてきます。

大事なのは仕事ではありません。あなたの生き様を貫くことです。仕事は、そのための手段の1つに過ぎません。あなたのやりたいことは何ですか?貫きたいことは何ですか?是非ともそこを掴み取って豊かな人生を育んでいただければ嬉しく思います。