Tsuchiya Eri

土屋 英里

エニアグラムファッションアカデミー 代表 株式会社HFL 代表取締役 https://enneagram-fashion.com/

略歴

大学卒業後、OLをしながら似合う色を診断するカラーアナリストとして活動開始。色彩スクール、スタイリスト養成スクールで講師を務めて現場経験を積む。
2011年に会社員を辞め、パーソナルスタイリストとして独立。全国、海外からスタイリングの依頼が絶えず、予約満席の人気スタイリストに。
百貨店・商業施設でのスタイリングイベント出演多数。2016年から後進の育成開始。2019年、株式会社HFL (Happy Fashion Life) 設立。2021年に、心理学とファッションを融合した「エニアグラムファッション」アカデミー設立。2022年、上田安子服飾専門学校 ファッションビジネス学科 スタイリストコース非常勤講師となる。パーソナルスタイリング業界の活性化に向けて、現在も日々邁進中。

現在の仕事についた経緯

「好きなことで、人に喜んでもらえる仕事がしたい」大学生の頃に、そう決意しました。仕事は人生のうちの大半を占めるもの。だからこそ、自分が幸せを感じ、生涯情熱を注げるものに携わりたいと思いました。
しかし、当時は今と違って大手企業に就職するのが安泰という風潮。「好きを仕事にって、夢みたいなこと言ってるね」と、周囲にはなかなか理解されませんでした。
大学で心理学を専攻していましたが、ファッションやインテリアが好きだったので、コーディネート職に就くことを目標に色彩検定などの資格を取得し、卒業後は百貨店で婦人服の販売をしていました。しかし、売り上げ重視の考え方に疑問を感じ、半年も経たないうちに退職しました。
「服を売るのではなく、服を通じて幸せな気持ちや自信を届けたい」と考え、パーソナルなファッションアドバイスに興味をもち、今に至ります。

仕事へのこだわり

とにかく、目の前の方に一生懸命向き合うことを一番大切にしてきました。
10年前はパーソナルスタイリストという職業自体の認知度も低く、特に関西は商人の文化なので、無形商品にお金を支払うという感覚もシビアでした。一緒に服の買い物にいく数万円のショッピング同行サービスが、一部の裕福な特別な人の為だけのものというイメージも払拭したくて、「ただ着飾るためのファッションではなく、その人の持って生まれた本来の魅力が開花する」という本質的な部分が伝わるよう、カウンセリングや心の学びも取り入れました。
クライアント様の気持ちに寄り添いながらも、その方の魅力が輝く服にチャレンジして頂けるようなファッション提案を心がけてきました。
事前のショップリサーチも納得がいくアイテムに出会えるまで何時間も行ない、少しでも妥協が入るようなものは却下して、徹底的に厳選することに拘ってきました。
パーソナルスタイリストは華やかな職業に見られますが、裏側は地道で体力勝負です。それでも、クライアント様が試着後に笑顔になる瞬間に、そんな疲れは一瞬で吹き飛びます。
「服を着替えると人生が変わる」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、似合う服を着ることで自信がつき、人間関係が良くなったり、仕事で昇進したり、パートナーに出会ったりというクライアント様が続出しました。服を着替えることは、人生にたくさんの恩恵をもたらします。
私がこのお仕事にずっと夢中でいられるのは、ファッション提案の先にある、このような喜びです。人には必ずその人だけの魅力や個性、才能があります。1人でも多くの方にご自身の素晴らしさに気付いて頂きたいという思いから、2020年に業界初の内面からのファッション診断「エニアグラムファッション®」を考案しました。
究極の心理学と呼ばれるエニアグラム心理学を用いて、性格タイプをもとに人生がステージアップする洋服を提案する、これまでにない面白いものになっています。ぜひ、ご自身の魅力や才能に触れて頂くきっかけとなれば幸いです。

若者へのメッセージ

一度きりの人生、自分の純粋な想いに正直に、自分の心が喜ぶことを見つけて下さい。
大切なのは周囲の評価ではなく、自分が自分に納得して、後悔のない生き方をすることだと思います。その為には、何を幸せに感じるのか、自分のことを良く知っておく必要があります。
気になる人にはどんどん会いにいき、色んな方の価値観に触れてみるのも良いと思います。
私自身も周囲にやりたい事を理解されなかったり、世の中に浸透していない価値のサービスを届けることに難しさを感じたりしましたが、あきらめずにやり続けてきたことで、少しづつカタチにすることができました。
人には必ず、その人だけの魅力や個性、才能があります。
若いうちから自分の強みを知っておくことは、その後の人生に大きなプラスとなります。人と比べるのではなく自分らしさに光をあてて、楽しみながら信じた道を愚直に突き進んで頂きたいと思います。