Tsuneishi Junichiro

常石 順一郎

日本発酵株式会社 代表取締役社長 https://www.nihonhakko.co.jp/

略歴

1970年大阪府生まれ。修正建設専門学校卒業後、滋賀県の建設会社に入社。設計業務を担当。2年後大阪の建設会社に転職し現場管理業務を経験。バブル経済崩壊後数年が経ったころ、これからが勝負時と考え、30歳で独立し建設会社を設立。2016年に発酵・分解の力に魅せられ日本発酵株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。

現在の仕事についた経緯

私が独立した2000年は、ITバブルの時代でしたが、翌年末にはITバブルの崩壊、同時多発テロ、アメリカとイラクの戦争、その後数年で景気回復をしたかと思えば、サブプライムローン・リーマンショックと激動の数年間でした。
衣食住に関わる仕事は無くならないにしても、どの職種もそうだと思いますが、世界情勢により大きく左右されます。左右はされても影響の少ない職業はないものかと考えていた時期に、宮崎県蒲江に住む知人のところに遊びに行き、佐伯の町の夜、居酒屋でたまたま横に座っていた人と意気投合してその後も連絡を取り合い食事をするようになりました。
2015年に久しぶりにその人と食事をした際に、体に凄く良いという「糠ふりかけ」をもらいました。私は花粉症が酷く毎年アレルギーの注射を打っていましたが、その糠ふりかけを食べるようになってから、花粉症の症状が驚くほど軽くなりました。この時にはじめて発酵の力・微生物の力に魅力を感じました。
翌年2016年に日本発酵株式会社を設立し、微生物の研究者に出会い、微生物の持つ分解力に更なる可能性を感じました。「微生物との協業で地球環境改善の一助になれる仕事がしたい」「100年後の子供たちが安心して暮らせる地球環境である為に、企業力をつけたい」と思いました。小さな自分でも大きなことを考えさせてくれる仕事に巡り会えました。

仕事へのこだわり

一つ目は、仕事を進めていく中で出た結果や答えがベストなのか?良い結果にしろ、悪い結果にしろ、何故なのか?と問いかける事を心がけています。
今のリサーチはインターネットでする事が多いと思いますが、それだけではなく目・耳・体を使って調べ、自分自身で納得できるかどうかに重きを置いています。そうする事でクライアントに説明する際にも説得力が生まれると考えています。

二つ目は、何の為の仕事か?誰の為の仕事か?をブレない様にすることです。
“○○の為”が大きければ大きいほど責任感や力が湧いてくるはずです。そして達成感も大きいです。弊社の仕事は環境事業で、「地球環境の為」と大義名分を掲げており、ブレないようにしております。
近年、企業だけではなく、一人一人の環境に対する意識が必要になってきております。弊社のシステムを通して、企業や個人にも環境問題・改善意識が発信できるように進めていきたいです。

若者へのメッセージ

何がしたいのかわからない。自分に合っている仕事がわからない。それでも焦る事はないと思います。始めから一生の仕事に就ける人や、天職に就けることは珍しいことだと思います。
まずは経験をし、その中で考え悩む事で、一生の仕事を見つけ出したり、巡り合えるはずです。誰かに言われておこなう事で、人のせいにするのではなく、自分の責任で未来を見出し、切り開いてください。
そして必ずやり遂げられる自信を忘れずに!若いうちの失敗はまだまだ取り戻せます。